午後はいつも空いてる

エピローグ ページ30

春

「Aさーんっ！！！」
「にっ、西田君じゃん！」
お互い、ハグをした。
その後ろには
「福澤さんに清水さんっ！きてくれたんですね」
「福澤に誘われて」
「呼んだの俺だし」
「忙しい中、ありがとうございます」

その後ろには
「関田と小野寺君に山内君」
「よっ！元気だな」
「まぁね、そっちも元気じゃん」
「そう？」
「元気で、こっちも元気でます」
小野寺君の素敵な微笑み…。
そして、山内君の笑顔…。

「おい、A」
「なに？」
「そろそろ、準備しろよ」
「うん」
ーーーー
『とても綺麗ですよ』
「ありがとうございます」

遠い恋から2年
私は白いドレスを纏ってる
花嫁だって
自分でも信じられないんだ

ーコンコンー
「どぞっ！」
扉が開いた。

「石川君」
「結婚おめでとうございます」
深々とお辞儀をした彼
「ありがとう」
「Aさん。最後にいいたい事あります」
「なに」
「Aさんの事、好きでいて良かったです。お幸せに」

彼は、すぐに出て行った

その後に

ーコンコンー
「開いてる」
「わぁ…っ」
「なに？変でしたか？」
「いや、可愛いです」

マサは顔を真っ赤にした
私の事を見て
照れた

「ねぇ、バージンロード潜ったらさ」
「うん」
「もう、恋人じゃなくなるんだよね？」
「そうだよ」

なんの会話だってば

「じゃあ、A」
「うん？」
「目を瞑って下さい」
「はい」
ーチュッ

「なっ！キスとか」
「最後くらいダメだったのかよ」
「いや、そうじゃない」
「好き？」
「好きに決まってるよ」




マサなんだもん



好きだよ


「俺も好きだから」


最初から最後まで見て

彼と出会って

恋に落ちて

色々あったりもしたけど

私を好きになってくれてありがとう

「こちらこそ有難う」


これからもずっと

馬鹿な私と

仲良くしてね

「わかってるから」


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happy end

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