午後はいつも空いてる

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「うっ…うん？ここ、何処？」
『おはよう』
「おっ、おはようございます？」
ここは、どこ？？

『あっ、ここはね』
「！！」
『救護室だよ』
はい？私、倒れたの？

「あの…」
『試合始まるけど』
「えっ？」
『あと、10分後だよー』
「あっ、ありがとうございます」
私は、救護室を出て走った

走る。
こんだけ走ったのいつ振りだろうか？
多分、高校生振りだろう

「痛っ…」
脚に激痛が走る
電気が走った痛み
捻挫だ。

痛いけど

観に行かないといけない

観て
応援するんだ

約束だから

ーーーーー
『日本！！日本！！』
応援する。

足の激痛は治っていない。
どうすることもできないのだ。

第5セット目

サーブは西田君だ。

ーピィー
ホイッスルが鳴った。

彼は舞った

ボールを上にあげて

高く飛んだ

そのサーブは

「入った…」
見事に、カナダのチームのコートに入った
それも、サービスエース。
彼の快進撃はとまらない。

サーブ二本目。
これも見事に入った。

そして

日本がセットポイントで

西田君のサーブ


「入れ…」


西田君は飛んだ


そして西田君が打ったサーブは

in


つまり、日本の勝利


「やっ…。やったぁー！！」

観客席から見ていたはず

多分気づかないだろう


そう、油断していた

目が合ったのは


「マサ…」

彼だった

そして
口パクで

「(き・て・く・れ・て・あ・り・が・と・う)」

来てくれてありがとう

少し彼の方を見た

また目が合って

笑った

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