午後はいつも空いてる

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「祐希、荷物後ろに乗せてくれる？」
「マサさんのですか？」
「違う。友達の」

会話が聞こえる。多分、後ろにいるのは石川選手かな？
「マサさん、彼女いたんすね」
「祐希」
「はい？だってこれ女の子の…」
「断じて違う」

あっ

やっぱりそうなんだ
マサの言葉が胸に突き刺さる
痛い
大事な人思い続けたらこんな事
言われちゃうんだ
なんで
こんなに胸が痛くなるんだろ
締め付けられる

「…A？」
「…。マサ」
「マサさん〜？って、マサさんの彼女？」
「祐希、違うから」
「はっ、はい」

顔を見上げる。

見上げてみると
彼は
いつもより真剣な眼差しで
私のことをみている
恥ずかしいですが。

「祐希」
「マサさん？どうしたんですか？」
「少し待ってて」
「了解です」
マサ。練習時間遅れるよ。

マサがこっちに向かって来た

待ってよ。何する気なんだ？

マサは私を



ハグ


した


「マサ？」
状況が掴めない
いきなりハグとか
海外のドラマでよく見かけるよね
ほら、仲直りの印みたいな？

けど、それとは違って

マサは


「なぁ…。A」
「どうしたの？いきなりハグとかしてきて」
「いつもと雰囲気違ってて」
「うん」
「好きが増したわ」

えっ、待ってよ

それってつまり

告白でしょ？

マサは続けてこう言った




「今日の練習終わったらさ」
「何？」


「家に来ても大丈夫か」
「いいよ」



こんな展開



神様



私、どうすればいいのか分からないです

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