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最終話 ページ44

思い出し笑いをする二人。

「生まれた後、



顔見せの時の国木田にも笑ったねぇ」


小百合はくす、と笑った。

「国木田さんは、


妊娠報告の時も凄かったですもんね」


「こんな事は俺の予定に入っていない!


なんて言ってたね」



「たしかに言ってました。


推歩を抱っこするときも、


ど、どうすれば………と慌てていらっしゃいました」


「国木田らしいねえ!


まあでも………


アンタと乱歩さんとの間に生まれた子だ、

天才に育たないわけがない。」


「ええ。そうなってくれれば私としても嬉しい限りです」



すると、探偵社のドアが控えめに開いた。




「遊びに来ましたよ!」


見えたのは、メゾン・ド・ポリスのおじさんたちと、ひより。

ひよりは、推歩を小百合から貰い、


「おー、すいほくん元気してるねえ、

ママさんに迷惑かけてないかい?

この天才ベイビー?」

と笑顔で言った。


すると、丁度外回りに行っていた社員も帰って来た。


「ただいまー」


「おかえりなさいませ」


「お、きょうは推歩くん、機嫌良さそうだね」



敦が推歩に笑いかけた。


するとひよりが

「あの、お土産買って来たんですけど、

食べます?」

と、敦に紙袋を差し出した。


中に入って居たのは[ひよこ饅頭]。


敦は思った。


(自虐ネタもいいとこだよ………)




=<=<=<=<=<=<=<==<=<=<=<=<=<=<=





そんな事がありながら、




この世界は続いて行く。




望まぬ異能を持った少女と、





異能よりも遥かに凄まじい結果をもたらす天才。


その二人は、





これからも傷を舐めあい生きて行く。







この、脆く揺れる、美しい世界で。









おわり

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水無月カエデ(プロフ) - ご愛読ありがとうございました。 (2019年8月18日 21時) (レス) id: d17efe557e (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - フラグ立ちましたね……… (2019年7月8日 22時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 種田さん!?ええええええええええええええええええええ!? (2019年7月6日 5時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 確かに!! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - ドラマの続編を切実に願う(真顔) (2019年5月9日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月カエデ | 作成日時:2019年2月19日 20時

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