こんにちは、ぼくのミライの相棒。【歌い手】【めいちゃん】 (ページ9)

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Disc　8．ページ9

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『返しに行くんですか〜、めいちゃんち知ってる？』

「……しらん」

知るわけが無い。

あの撮影場所にしている家も地図を見ながら
行ったから大して覚えてない

『自分知ってるんで一緒に行きます〜？』

「まじ？それなら助かる」

『まー暇だし良いでしょう行きましょ〜』

しっかり鍵閉めて、とあらきに注意され

戸締まりをちゃんと確認してから自宅を出た

『タクシー呼んどいたんで、乗ってください〜』

「え、はや」

用意周到にも程があるぞこの男。

感心をしているとタクシーが到着し、乗り込んだ

『○○〜のところまでお願いします〜』

「割と近くで草、歩けるじゃん」

『いや〜めんどくさいっしょ』

こいつも引きこもりだったわ忘れてた

外の景色を眺めながらぼーっとしているとあっという間に着いた。

『ありがとうございました〜これで』

「ありがとうございます、て、おい」

スマートに支払いまでされてしまった

「後で返すわ流石に」

『いやいいっす、また家お邪魔するんで』

「いいんだけど勝手に入ってくるのは勘弁」

『それは約束出来ないですけど』

「なんでだよ」

駄べりながらマンションへ入っていった

セキュリティがちゃんとなってるマンションだったため入口のところからレン宅にインターホンを鳴らした

『…はい？』

『あーあらきですけどもー』

『え、なになに』

「あ、レン？ぼく。忘れ物届けに来た」

『え？A？？あらきさんと？？開けます』

ドアが開いた。レン宅へ向かう。

『めーいちゃーんさーん』

「やぁやぁ」

『ちょっと待って、どういうメンツ？？？』

『訳あってこんな感じですけど』

「ほら、ピアスとリング忘れてってたよ。返す」

押し付けるように渡し、困惑しながら小さい声でありがとうございますとお礼をするレン

『あらきさん、Aのこと知ってたんですか？』

『ﾋﾂｷﾞってAっていうんだ〜』

「いや知ってたろお前」

『知ってますけど』

「なんなんこいつ」

レン宅の玄関先で小さな言い争いをするぼくとあらき

『…』

ちょっと不満そうな顔をして見てくるレン

「…？どうした、荒木うるさいか？」

『なんでおれなの、あんたもうるさいよ』

『どっちもどっち！』

プンスカと頬を膨らませたレンを見てゲラゲラ楽しそうに笑う荒木

「んじゃ、返すもんは返したし家も分かったから

また来るねレン」

『うん、また』

『ちゃめさん後で配信でー』

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