こんにちは、ぼくのミライの相棒。【歌い手】【めいちゃん】 (ページ7)

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Disc　6. ページ7

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朝まで居座ってしまった

ソファで気持ちよさそうに寝るAの横で
床に座り込み、顔を眺めながら寝落ちた

さすがに体バキバキ

やべぇ、今日昼過ぎに収録あるぞ

まだ外は暗い。3～4時ってところかな

でもAに気づかれる前にさっさと帰ろう。そうしよう。

音を立てないようにそっと身支度をして玄関へ向かう

「…んん？れんどこ」

遠くからボクを呼ぶ声がした

心苦しいが無視をしてドアをゆっくり開ける

ドンッ

背中に強い衝撃が走る。

「ばか、なんでなんも言わないの、やだ」

寝惚けたAが背中に突撃して抱きついてきた

むりむりむりやばいやばいやばい

慌てて剥がした

『ちょっ、寝てていいって！帰るからおれ！』

「なんで？」

『なんでも！！ほら、風邪ひくから布団行って…』

履いた靴を脱ぎ、寝室へ向かわせようと背中を押す

「やだ」

Aは手首を掴み引っ張る

馬鹿力だな、こんな小さいのによくボクを振り回せるな？

なんて呑気なこと考えていたが、急に引っ張られて体制を崩した

気がついたら結果的にAを押し倒す形になってしまった

怪我したら危ないと咄嗟に体が動いたのか
自分の腕をAの頭に回していて、思ったより顔が近かった

『ぅわ、あぶな…何してんの』

「ふは…おもろー…」

『なんもおもしろくない！』

「んー？れん可愛いね〜」

呑気にボクの頬とか首を撫でたりしてきた

正直きつい、そりゃもう、ほんとに限界が近い

『まじで、ちゃんも寝てください！！』

起き上がってサッとお姫様抱っこしてベッドに投げた

危ない。これ以上は無理。

「帰らないでよ…れん」

眠気と戦いながらボクの袖を掴む

『…おやすみA』

Aの手を取って布団の中にいれる

ちゃんと眠りについたのを確認しそっと部屋を出た

･

『で？なにしたん？やったん？？？』

『なんもしてないから！！！！！』

このジジイ、いつか同じ目に遭わせてやる

なんて思いながら撮影の準備をゆっくり始めてた

『えー、ほんまなんもしてへんの〜？』

『え、まじすか』

『何もしてない！ほんとに！！』

いつまで続くんだこの尋問

手掴まれて引っ張り倒されたくらいしかないけど

正直危なかったし黙っとくことにした

『めいちゃんだもんなぁ』

『おいめいちゃんだもんなってなんだよたくみ

喧嘩売ってんのか』

『めいちゃんやもんなぁ…まぁしゃーないわなぁ…』

『Geroさんまで！！』

『そろそろ始めますよー』