Disc 3. ページ4
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『まぁもう、時間も頃合だし
そろそろお開きにしよーや』
『えもうそんな時間？』
外をパッと見たら日が落ちていた。
『今日朝も早かったしさすがに解散しましょうか』
『そうだね、お疲れ様でした！』
「…じゃあぼくも、遅くまでごめんなさい」
『いーやええんやで！今度飯でも行こや！』
「うん行く、誘ってください」
サラッとGeroさんの誘いに乗るﾋﾂｷﾞ
ちょっと胸がもやっとした
『ねぇﾋﾂｷﾞさん、家の近くまで見送らせて』
仮にも女性だ。夜も遅くて危ないしもう少しお話できたらと思って呼びかけてみた。
「ふはっ、きみそんな積極的だったっけ」
笑いながら言った。
『めいちゃん選手男になっている！』
『いや違う！そんなつもりは！！』
全くないとも言いきれなくて、耳を真っ赤にさせてしまった
「せっかくだし話しながら帰ろうかな
兄さん、それと、たくみくんやまちゃんくん？またね」
『『また来てくださいね！』』
『ほな！またなぁ！』
3人を背にボクも肉チョモハウスを後にした。
「…めいちゃん？いや、レンくんて呼ぶ？」
『れん、、、うんそうですね確かに』
身バレ怖いし、ﾋﾂｷﾞさんに名前呼ばれるのありだな
会えた事によりすごくうかれてしまっていた。
『ﾋﾂｷﾞさんは名前なんて言うんでしたっけ』
「んー、Aだよ」
『ふーん、じゃあオレもAって呼んでいい？』
少し屈んで顔を覗きながら聞いてみた。
「まぁ、いいよ。でも顔ちけえわ」
手のひらで顎を押し離された。
『…なんで辞めちゃったんですか。』
小声で溢れ出た本心。
「あー…飽きたから？」
きょとんとしてしまった。
そして彼女は続けた
「飽きたっていうか、歌はずっと好き。楽しいから好き。
でもね、ぼくの歌が誰かのためになればいいなって思えなくなっちゃったんだよね。」
『それはなんか原因あるんですか？』
「ぜーんぜんない。たまたまそういう気分になったのかもね」
彼女の本心なのかもしれない。でも受け止めれずボクは
『ボクはあなたの歌が聞きたいです。
あなたがいなかったらボクもいません
これからまたいなくなるならボクもいなくなります』
やばいこと言った気がする。シラフだぞこれ。
「なーんだそれ、ぼく責任重大じゃん、ふふ」
めちゃくちゃウケた。
『もー冗談だと思ってる？？
てかもう少し話したいんですけど』
「あー、うちここなんだけど
あがってく？」
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作者名：ゆま | 作成日時：2023年3月18日 4時
