こんにちは、ぼくのミライの相棒。【歌い手】【めいちゃん】 (ページ11)

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Disc　10. ページ11

荒木手を借りながらPCや機材、マイクを設置した。

「…これどうするんだっけ」

『初心者ですか？』

「もう何年も触ってないんだよ、覚えてるわけが無い」

『仕方ない人ですねほんとに…』

色んな電線を繋いでPCを起動させる荒木
椅子に座りボケーッとそれを眺める。

『…ん、できましたけど何するつもりよ』

「えーと、まずﾂｲｰﾄでもしようかなぁと」

『へぇ、垢生きてるんすか？』

「多分。マジで何年振りなんだろ」

活動していたアカウントはもう何年も見ていない。

仲良くしてくれていた活動者の近況は鍵垢で見守っていた

「なんて書こかなぁ」

『んーじゃあ

電撃復活！明日19時に投稿します！』

「ばかか、無理だわ。」

『行けるっしょあんたなら』

「何を根拠にそんなこと…」

昔の感覚を思い出しながらPCをいじり模索する

「うん。今日はもういいや」

『はいはい、ここ押してこうすると録音できますよ〜

ほらマイク入れましたよ〜』

「おいやめ」

『ここで配信はじまるからね〜』

「ちょっと待ってなにして」

『はいどーぞ』

荒木により勝手に歌い手ﾋﾂｷﾞのアカウントが音声配信をは始めた。

少しずつ視聴者数が増えていく。

「え」

- ﾋﾂｷﾞ、、、！？
- え！？！？ﾋﾂｷﾞさん！？
- 生きてて良かった感動
- うおおおおﾋﾂｷﾞだあああ！！！

コメントも少しずつ流れていく。

「…えっと、ちょっと待って？

ミュートってこれどうすんの」

- 機材の扱い忘れてて笑う
- wwwwww
- 頑張ってwwwwww

「…まぁいいやもう無理わからん

えっと、ﾋﾂｷﾞですちょっとだけだけど、急遽配信始めてみました

き、聞こえてる？」

声が震える。そうすると背中をぽんぽんと荒木に撫でられた

『うぃ〜どーもあらきでーす

ﾋﾂｷﾞに手伝え言われて勝手に弄ってたら配信始まったんですぐ切っちゃうけど

ほらﾋﾂｷﾞ報告あるでしょ』

ねぇよ。と内心思いながらもさっきの荒木の言葉を思い出す。

「…明日19時歌ってみた投稿します

みんな、お待たせ」

- ！？！？！？
- まじ！？
- ﾋﾂｷﾞさんの投稿！？
- 待ってました！！
- 楽しみ！！！

言ってしまった〜。

『ふっ
　てことで明日の楽しみのために今日は終わりますよー』

「よし、みんなもう少しだけ待っててね

また明日。」