移りゆく季節� 遡ハ任里�誘い〜 ページ12
ミーン、ミンミンミン、ミー
ジーワ、ジーワ、ジーワ
蝉の声がこれでもかとふりそそぐ。
木かげに寝ころんでいてもじっとりと汗ばんでくる。
目を開けると夏特有のうっすらとうすい水色の空、遠くには入道雲が浮かんでいる。
「……言うまいと 思えど今日の 暑さかな……。」
本を読んでいたAちゃんが木にくてっと寄りかかりつぶやいた。
「どうしたの、突然？」
俺はゆっくりと上半身を起こし彼女にたずねる。
いつもの「広場」
いつもの昼休み
いつものAちゃん
そして、修学旅行で告白しようと密かに決心している俺
「暑い。暑い暑い、暑ーい！プール行きたーい！」
ブチッと切れたように足をバタバタさせ、頬をぷくっとふくらませ太陽をにらむAちゃん。
ここまで彼女が何も取りつくわない自然体を俺だけに見せてくれるようになったのはいつからだろうか。
ちょっとうれしくなりながら
「泳ぐの好きなの？」と何とも間抜けな切り返しをする。
「50メートルくらいしか泳げないけれど好き。とにかく水に浸かれればいい！」
一息に言って
「結弦君は？結弦君は泳ぐの好き？」とこちらを見る。
「俺はあんまり好きじゃ―あっ、好き！泳ぐの好き！」俺は大あわてで訂正した。彼女の水着姿を堂々とおがめるチャンスではないか！
「ホント！？じゃ、一緒にプールに行く？」
よっしゃー、彼女から魅惑的なお誘い来たー！
このあとお互いの夏の予定を確認するが、なかなか予定が合わない。俺は練習やアイスショーが入っていたり、彼女は夏期講習が入っていたり、二人とも親戚で集まったり…。
結局、プールに行くのは8月の後半ということになってしまった。
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みゅう(プロフ) - 西島いりこさん» お待たせいたしました。修正終わりました。ついでに全てのリンクを確認しました。お知らせくださり本当にありがとうございます。それではお楽しみくださいませ。 (2017年2月18日 23時) (
レス) id: c26f4b38a9 (このIDを非表示/違反報告)
西島いりこ(プロフ) - ありがとう (2017年2月18日 22時) (レス) id: 847b600fed (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 西島いりこさん» あれ、図書室の妖精に飛べない！なんとかします！ (2017年2月18日 22時) (レス) id: c26f4b38a9 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 西島いりこさん» コメントありがとうございます！久々に書いたものをおもしろいと言ってくださってうれしいです。町田さんの小説は｢図書室の妖精｣をどうぞ！こちらも続きを考えております。 (2017年2月18日 22時) (レス) id: c26f4b38a9 (このIDを非表示/違反報告)
西島いりこ(プロフ) - 町田さんの小説も読みたいけど無い・・・この小説面白い (2017年2月18日 22時) (レス) id: 847b600fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2017年2月13日 5時
