Isolde (ページ20)

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Haechan side

MK「正直、あれを見たときびっくりして…」

RJ「練習生の頃から絶対泣かなかったもんな」

「あのときも泣いてないし」

HC「嘘つけ。Aちゃん俺のTシャツ掴んで『離れたくない〜』って大泣きしてたくせに」

「ヘチャンオッパも鼻水でお顔ぐちゃぐちゃだったよ」

CL「Aもね。ジェノヒョンに鼻かむの手伝ってもらってたでしょ」

「チョンロはどうしてわたしの敵になるの？！」

怒ってる可愛いAちゃんを後ろから抱きしめたら黙って落ち着いた。かわいい。

あのドリショは俺たちの中でも、シズニの皆さんの中でも忘れられない公園になったと思う。絶対に泣かないルデが泣いたって、ユタヒョンもジェヒョニヒョンも喜んでたっけな。最低な人たちだ。

あのあと会社への意見が止まらなかったみたいで、結局NCTDREAMの卒業制度はなくなった。U と同じ扱いになるだとかなんだとか言ってたけど、そんなことはどうでもいい。

JS「実はあの公演の後、定期的に3人で話し合いをしてて」

MK「ワオ、本当？」

CL「うん。毎回ルデが暗いから、俺達が楽しませてあげてた」

「別に暗くなかったもん。眠かっただけだし」

JS「帰ったら寝れないって寂しいって言うから一緒に寝てあげてたけど？」

HC「Aちゃんめちゃくちゃ浮気すんじゃん」

「うるさい。わたしのこと泣かせたくせに」

俺の腕を剥がそうとしながら俺を睨むAちゃん。生意気なように見えるけど、最近は寂しいとか悲しいとか嬉しいとか、しっかり伝えてくれるようになった。表情も前より明るいし、ドリショの後よりも元気なように見えて安心する。

ドリショが終わったくらいの時は本当にひどくて、ご飯も食べないし寝ないしで本当に危なかった。強がってるけど毎日辛そうで、本当に本当に見ていられなかったから。

「わたし本当に、ドリムのみんながだいすき」

MK「本当に…かわいすぎるよ」

JM「おいで〜。ナナがよちよちしてあげるよ〜」

「今はヘチャンオッパの時間だからだめ！あとでがいい！」

別にAちゃんが俺らのこと好きすぎて困っちゃうとか、そんな調子に乗ったことを言うつもりは無いけど、そう思ってもいいよね。俺の腕の中にいるAちゃんが、綺麗な涙を流してそんなことを言うもんだから、少しくらい調子に乗らせて欲しい。

俺たちが進んでいく道が、これからも素敵な花道でありますように。