メウツシ団短編集！そのに！ (ページ2)

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ゆゥ×黒矢　ヴァンパリズムページ2

「ちょ、ちょちょちょちょっと待って！ストップ！お願い止まって！！」

「待ってよ～、逃げないで。血出てるじゃん・・・」

只今逃走なう。

朝ゆゥ起こしに行っただけ、そう、ただそれだけなんです。

なのになんでこうなった！

ことの始まりは約１０分前―――

黒矢「おーいゆゥ起きろー。朝だぞー」

それだけで起きるわけがないのはツツミノに聞いていたから分かっていた。

だけど

ｼｭｯ

突然起き上がったゆゥと共に振られた刃物。

もちろんそれに触れた俺はケガをしたわけで・・・

「痛った！うわー・・・絆創膏でいっか」

そう言って部屋を出て行こうとした。そしたら突然ケガした方の腕を引っ張られた。

「うわ！・・・っつ！」

「えへへ、黒矢の血真っ赤だね。すっごい綺麗で美味しいよ～」

ゆゥは傷口をうっとりした目で眺めては舐めていた。

その痛さにだんだん慣れてきていたが、どう考えてもこの状況はおかしい。

朝はテンションどん底ってだけだったのに、いきなりどうした。

これは・・・逃げよう。

それから逃げ続けてかれこれ５分。

さすがに俺の体力も切れはじめ、肩で息をしていた。

シロ「・・・いつまで続くんだろうね。この鬼ごっこ」

シズ「いつかのシロを思い出すな(シロ×全員キス魔参照)」

シロ「え・・・？」

ツツミノ「おいどうした。朝からバタバタ走り回って」

黒矢「あっ！ツツミノ離れて！」

ツツミノ「ん？おいゆゥなにしｔ・・・！？」

ゆゥの手に握られているナイフを見てまぁ当然だが驚くツツミノ。

ゆゥ「わぁ、つっちゃんだぁ」

満面の笑みでツツミノに抱き付くゆゥ。

ちょっと待て、これ結構危ない状況じゃ・・・

ゆゥ「いただきます♪」

ツツミノ「え？え？わっ！・・・痛っ」

ここからじゃあんま見えないけど多分ツツミノの首に傷をつけたんだろう。

その血を啜る音が微かに聞き取れた。

ゆゥ「うわあ、つっちゃん最高。超甘い、美味しい、綺麗・・・」

ツツミノ「ちょっ、こいつどうしたんだ！？」

頑張って引き離そうとゆゥの体を押しているが、中々離れない様子。

チナリ「異常性癖」

黒矢「ん？チナリなんだって？」

チナリ「多分ゆゥのこれは異常性癖っていうやつの１つだと思うよ。今調べた」

どうやって調べた。まぁそれはいいとして・・・

黒矢「えっと・・・その、いじょうせいへき？の中のなんなの？」

チナリ「ん～・・・ヴァンパリズム？ってやつなのかな？」

――――
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