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佐木side
僕がA先輩と話していたら、いつの間にか窓を乗り越えて一先輩が蔵沢先輩のところに乗り込んでいた。
佐木「え、窓乗り越えてる…、」
『え、窓…、』
流石にA先輩が窓を乗り越えるのはダメだし…色々と見えちゃうから…
あ、そうだ！
佐木「先輩、はい、行きますよ！」
Aside
はい、と言われ、差し出されたのは佐木くんの大きな手。
…これは、掴めと言われてるの…か？
『あ、うん…ありがと、！』
佐木くんの手に添えると、ぎゅっと握り返されて引っ張られた。
『え、佐木くん、！？』
佐木「流石に先輩を窓から乗り越えさせるのはダメですから！こっちから出ましょ！」
そう言い、空き教室を出て近くにある、中庭に通じる出口まで連れてってくれた。
佐木くんに繋がれた右手がぽかぽか暖かくて、好きって気持ちが伝わっちゃったらどうしようなんて、思っちゃったり、
佐木「もう！先輩…そういうことじゃなくて…、」
『…はぁ…、呼び止めるの、不器用すぎる…、』
私達がとぼとぼそこへ歩いていくと、蔵沢先輩がはっとこっちを向いた。
蔵沢「！……君！君も是非とも僕の作品に出て欲しい！」
……
……
……え、私、？
『私…ですか、？』
そう聞くと、もう眩しいくらいキラキラした目で頷いてくる蔵沢先輩。
『あの…私、そういうの…苦手で…、』
すっと佐木くんの後ろに隠れると、先輩はハッとした顔をして、
蔵沢「ならこの子と一緒でも！その目がいいんだよ！」
この子、と言いながら肩を叩くのは佐木くん。
佐木「え、僕っ！？」
『あ…私、人前に出るのが…どうしても…無理で、ほんとにごめんなさい、！誘ってくれてありがとうこざいます、』
人と話す事さえスタミナ使うのに、怖くないのはミス研のみんなだけ、
怖くて怖くて、佐木くんとまだ繋がれてる手をぎゅっと握ると、ぎゅっと握り返してくれた。
蔵沢「そう…、そうなんだね、残念だ…また機会があればよろしくね、いつでも僕は歓迎するよ、！」
そうにこにこしながら、美雪ちゃんと一緒に映画研究部に行ってしまった。
『あ……、美雪ちゃんが…、』
金田一「くそぉ…、」
佐木「あーあ、行っちゃいましたね……」
3人で話していたら、遠くから声が聞こえてきた。
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オムライス王子(プロフ) - 漆黒Aliceさん» 嬉しい言葉ありがとうございます…✨更新頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年3月11日 2時) (
レス) id: 5d5a6bcb57 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒Alice(プロフ) - すごくお気に入りの小説になりました！更新楽しみにしています(^^)♡ (2022年3月11日 1時) (レス) @page21 id: 85c9fe58d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オムライス王子 | 作成日時：2022年3月6日 1時
