いただきます。 ページ9
「今日はえらいばたついとったからなぁ、簡単なやつしか作れんかってん」とトントンが鍋を開ける。
辺りにふわりとトマトの香りが広がる。トントンの故郷の料理、ボルシチだ。
「めっちゃうまそう！はよ注いでや！」とシャオロンが皿を差し出す。
まず手ぇ洗って下さいよ、とショッピ君が呆れた顔で洗面所を指さしている。
私も手ぇ洗お。と洗面所に向かい、手を洗う。うわこのハンドソープめっちゃいい匂い。
リビングに戻ると、テーブルには皿いっぱいのボルシチとガーリックトースト。
シンプルやけど美味いやつやん。
「じゃあ食べるか。頂きます」とグルッペンが声を掛け、みんなもいただきますー！と声を上げて
食事を始める。
「あ、そやそや」と
もっきゅもっきゅ、とパンを咀嚼していたグルッペンが、ふと思い出したように言う。
『どしたんグルッペン。なんか思い出した？』と聞けば、
うむ、と言いながらコーヒーを一口飲んで続ける。
「例の任務の件だがな。さっき政府から連絡あって、引っ越しが落ち着き次第任務お願いします、
だそうだ」
ほぉ。四人を見やれば、「明日からでええんちゃう」と頼もしい返事。
大先生は大丈夫なん？と言えば、フェリちゃんとなら頑張れるわぁ、とねっとりした返事。
うーんsan値チェック。
『明日からで』とグルッペンに言うと、「返事しとくわ」と頷かれた。
「じゃあ明日に備えてはよ寝らんとなぁ」とゾムが皿を下げながら言う。
『せやねぇ、お風呂入ったら寝ななぁ』と言えば先入ってき、と言われた。
ではお言葉に甘えさせていただこうか。
〈フェリシア入浴中…〉
…ふぅ、いい湯だった。ヒノキ風呂とか初めて入った。リラックスできるわぁ。
歯も磨いたし、寝ましょうかね。
今日まで仕事まみれやったし爆睡するわぁ、とゾム。うんうん、お疲れ。
『じゃあおやすみぃ〜』と声をかければ、リビングで風呂待ちの皆がおやすみ、明日朝早いでしょ。頑張ってね、と返事してくれる。
『やっぱ、家族ってええなぁ。』
と呟き、布団に入ればすぐに視界が暗転する。
おやすみ、世界。
明日もいい日だといいな。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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眼鏡 - 大好きです！（突然の告白）続きも頑張ってください！ (10月12日 8時) (
レス) @page26 id: 1a983a27b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 小説の設定画面をよく見てオリジナルフラグをお外しください。 (2020年3月7日 17時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
ユニサウ - コメント失礼します、この話なんなの神か更新頑張ってください (2020年1月30日 17時) (レス) id: ab73d1c601 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 自分この話めっちゃ好き！続き見たいんやけど！ (2019年9月12日 11時) (レス) id: 9cd5b0d62d (このIDを非表示/違反報告)
戦争か革命をしたい(嘘) - この話好きすぎて禿げる！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: b3657c6ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めうめう | 作成日時：2019年5月5日 22時
