手合わせ。 ページ21
「せんせー、名取に相手頼んでいいですか〜」とゾムが聞けば、烏間先生もあっ、これ隠す気ねぇな、と察したようで、「ああ、いいぞ」と頷く。…ほらみろお前ちょっと周りざわついとるやんけ！
ちょいちょい、と手招きされたので立ち上がってゾムの方へ向かう。
ふぅ、と一つ息を吐けば、ゾムの目が座る。あっ、ガチなやつだコレ！と少しわくわくしながら眺める。じゃあ、私もちょっと頑張ろうかな。
「よーーい…はじめ！！」
烏間先生の声が響き、同時に私達は動き出す。
まずはナイフを逆手に持って斜め右下に振り切り、くるりと反転させて上に切り上げる。
ゾムは頭を反らして避け、すぐに元の体制に戻って左下から斜めに右上に切り上げ、ぐるんと一回転して突き、避けた先に蹴りを入れてくる。お前の蹴り痛いねん！と慌てて更に避ける。
ぐっと距離を詰めては鳩尾辺りに突きをかまし、避けては足を払う。そのまま攻撃と防御を繰り返せば、一瞬ナイフを持ってない方の手に隙が出るので、そこを逃さず腕を掴んで重心を捉えて投げる。
重そうな音がして、ゾムがいたたたと声を上げて仰向けになる。受け身取った〜？と聞けば、「当たり前やろ、というか今度体術教えてやぁ」と言いながら起き上がったので安心する。
こんなんでどうっすかと烏間先生を見やるゾムと私。…おーい？聞こえてるー？と手を振れば、「あ、あぁ…とても素晴らしいセンスだ。何か習っていたのか？」と烏間先生が聞く。
これ答えようによっては死ぬやつやん。「近所に元軍人のおっちゃんがおってな。体力づくりとか言って教えてくれたんやけど…あのおっちゃんスパルタやねんなぁ」とゾム。『絶対使わへんやろと思っとったら使ったなぁ』と私も賛同して笑う。
「そうか…他の三人は何か出来る事はあるか？」と烏間先生。トントンは「僕剣道系しか出来ないんで、ナイフはあんま得意やないっす」と答え、大先生は「僕は遠距離オンリーですぅ」と手をぱたぱたと振る。エミさんは「親が火薬を扱ってたんで、そっち関係なら」と微笑む。
…また疑いの眼差しが増えたよ。
あと40分間はずっと体力測定。大先生の反復横跳びは流石に草生えた。
さて、着替えはまた気まずくなるからトイレで着替えたよ。
次は修学旅行の打ち合わせだって。京都で暗殺旅行、なかなか風情があって良いよね。
かんざし買いたいなぁ、と思いつつ教室に戻る廊下を歩いた。
「あの、白銀坂さん！──────────」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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眼鏡 - 大好きです！（突然の告白）続きも頑張ってください！ (10月12日 8時) (
レス) @page26 id: 1a983a27b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 小説の設定画面をよく見てオリジナルフラグをお外しください。 (2020年3月7日 17時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
ユニサウ - コメント失礼します、この話なんなの神か更新頑張ってください (2020年1月30日 17時) (レス) id: ab73d1c601 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 自分この話めっちゃ好き！続き見たいんやけど！ (2019年9月12日 11時) (レス) id: 9cd5b0d62d (このIDを非表示/違反報告)
戦争か革命をしたい(嘘) - この話好きすぎて禿げる！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: b3657c6ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めうめう | 作成日時：2019年5月5日 22時
