幕間。〜カエデ編〜 ページ19
殺せんせーが着替えを促して教室を出て行く。
よし、チャンス。
さっき渚に止められて質問できなかったけど、今なら話せる！
でも、何で渚は止めたんだろ？聞いてもはぐらかされるし…
まぁいっか！
じーっと様子を伺っていると、気づいたのか白銀坂さんがこちらをちらりと見る。
『ねぇねぇ白銀坂さん！ぶっちゃけ、あの四人とどういうカンケーなの！？』と聞くと、一瞬白銀坂さんの目が揺れた。ん？と思っていると、莉桜が続けて「誰かと付き合ってるんじゃないの〜？」という。
続けざまに投げ掛けられる不躾な質問に、彼女の顔が強張るのがわかった。
あ、と思って止める間も無く、桃花が「紅野くんとかありそうじゃない！？」とはしゃぐ。すると彼女は止まっていた手を動かしてさっさと着替え、
「私にとって彼らは家族。そういう勘違いはやめて」と一言だけ残して教室を出て行った。
教室に一瞬にして重い空気が立ち込める。
しばらくの沈黙の後、莉桜が「…なに、急に。お高く止まっちゃってさ」と吐き捨てる。
違う。あれは私達のせい。彼女は何にも悪くない。そう思っているのに、声が出なかった。
そうよね、と言う声が増える中、ぽつりと神崎さんが呟く。
「でも…彼女にとって彼らは、きっとこれまでの困難を助け合ってきた家族であり友人なんですよ。なのに私達は、好奇心に任せてあんな事を聞いてしまった…彼女達の抱える物も知らないのに」
奥田さんもおずおずと言う。
「もし聞くにしても、今日ではなかったはずです…名前も知らない初対面の人達に言われる第一声があれなら、きっと私も怒りますよ」
それにしてもあんな言い方無いじゃん！と言っている莉桜を落ち着かせながら、メグがとりあえず着替えよ、と声をかける。
…あんな事、言わなきゃ良かった。
謝らなきゃ、彼女に。
─────────────────
ちょいちょいシリアス挟みたいな、と思ってます。
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眼鏡 - 大好きです！（突然の告白）続きも頑張ってください！ (10月12日 8時) (
レス) @page26 id: 1a983a27b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 小説の設定画面をよく見てオリジナルフラグをお外しください。 (2020年3月7日 17時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
ユニサウ - コメント失礼します、この話なんなの神か更新頑張ってください (2020年1月30日 17時) (レス) id: ab73d1c601 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 自分この話めっちゃ好き！続き見たいんやけど！ (2019年9月12日 11時) (レス) id: 9cd5b0d62d (このIDを非表示/違反報告)
戦争か革命をしたい(嘘) - この話好きすぎて禿げる！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: b3657c6ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めうめう | 作成日時：2019年5月5日 22時
