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Ryosuke side
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「大ちゃんー？」
「あ！りょうすけ！！この服かわいいでしょ！？」
「ん、可愛いね。パーカーのサイズもぴったりだし買ってよかったなぁ」
「ここね、くまさん描いてあるの！」
キャッキャと話している大ちゃんはパーカーを気に入ってくれた。
くまのワッペンがついてる白いパーカー。
柄違いでピザが付いてるのもあったし追加で注文しておこうかな。
「山田ー？あ、いたいたよかった。抜糸してから退院だからその説明しに来たんだ。」
「おっけい。大ちゃんも一緒に聞く？」
「うん。よろしく。大ちゃんはこの前の検査で分かったんだけど腕の傷を見るのが苦手っぽいから見せないようにして。抜糸し終わったら絆創膏貼るっぽいから多分見れないと思うけどお風呂入るときだけ気をつけてね。じゃあ抜糸しにいくよ！」
「え！？説明それだけ？」
「うん。だって抜糸だよ？説明しなくても何するかは分かるでしょ？」
「いやいや分かるけどさぁ…伊野尾ちゃんテキトーすぎるよ？」
「そう？まぁ高木からも説明はあると思うからさ！」
「まぁいっか…」
伊野尾ちゃんがテキトーなのは今に始まったことではない。
大ちゃんはパーカーが相当気に入ったらしく俺たちの話は聞こえていないみたいだ。
「じゃあ移動しまーす！」
「はいはい。」
大ちゃんと手を繋いで病室から出る。
荷物も片付けたし、これですぐに退院できる。
大ちゃんとまた生活できる。
それがどうしようもないくらいに嬉しかった。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2021年1月23日 14時
