Fleur d'oranger (ページ44)

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Le passé de Kei
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そこから、俺の3日間の休みがはじまった。

点滴とかあるから入院はしているけど、2日目の大ちゃんの診察には行っても良いと言われたから渋々承諾したが、本当は不安で仕方なかった。

仕事場で迷惑なやつだと思われてないか。

また陰口を言われてるんじゃないか。

でも、俺は薮先生に会いに行った時にそれは俺の勝手な思い込みでしかないんだって思った。

｢こんにちは… 松本先生。｣

｢お！大貴くんの担当医だよね？体、大丈夫？｣

｢大丈夫です。それより、｣

｢仕事のこと？もう終わらせてあるよ。そんな心配だった？｣

｢いや、その…迷惑、掛けちゃってごめんなさい。｣

｢え？全然！迷惑じゃないし、むしろいつも見れてない患者さんみれて勉強になったよ。｣

｢ほんと、、、ですか…？｣

｢うん。てか1人で溜め込みすぎんなよ？｣

｢いや、ちょっ学生時代に色々あって信用できないんです。｣

｢…そっか。じゃあさ、俺の事だけでも信用してよ！！｣

｢は？｣

｢分かっただろ？俺はお前のことすごく頑張ってるって思ってる。だから、信用してほしい。｣

「いっかいだけ。」

一回だけ、松本先生を信頼してもいいかなって思えたのは俺の勘。

松本先生なら裏切らない気がした。

大ちゃんがいなければ松本先生にも出会えなかった。

「お前のこと、絶対悲しませないから。」

そう言った松本先生の言葉を俺は忘れない。

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