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Le passé de Kei
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「大ちゃん、今日からここ？」
「うん。ここで俺と一緒に過ごそうね。」
「大ちゃんね、ままのいえかえるよ。」
驚いた。
大ちゃんはお母さんのことを嫌ってると思ってたから。
「そ、そっか。」
「いのちゃ、大ちゃんとあそぼ？」
「あ、俺はちょっと仕事があるの。」
「大ちゃん、あそびたい…！！！！」
「今ね、看護師さん来るから。待っててね。」
「分かったぁ」
思ったより話してくれるし、話すと可愛い。
大貴くんのこと、何も知らなかったんだなぁ…
ちゃんと向き合えばこんなに話してくれる子だったんだ。
｢あっそうだ。大貴くんじゃなくて、大ちゃんって呼んでもいい？｣
｢…？いいよぉー！じゃあね、いのちゃ！｣
｢いのちゃん？｣
｢うんっ！ふふっいのちゃぁー｣
ルンルンな大ちゃんはふんふんと鼻歌を歌っている。
ガラガラと扉が空く音。
「こんにちはー！ってあれ？大貴くんは？」
「ここにいますよ。」
「あ、こんにちは。私、霧島舞って言います。」
「……？」
「大ちゃん、結構精神年齢低いから気をつけてね。舞さんよろしく。」
「あ！そうなんですね〜、了解です。」
舞さんいい人だったから大丈夫だと思う。
明るく気さく。
何でもできる看護師さん。
俺も何度か一緒になったことがあったけど、そこでも評価は良かった気がする。
ここから俺の生活は変わって誰かに頼ることを知ることになる。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
