Fleur d'oranger (ページ40)

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Le passé de Kei
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「大貴くん？おはよー！」

「………はょぅ……」

今日は挨拶しくれた…！！

嬉しくて飛び上がりそうになるのを抑えながら診察していく。

この頃には大ちゃんと出会って3ヶ月経っていた。

「この頃はどう？楽しいかなぁ」

「ぁの、りょぅすけぇ…と、あそんで、それ、たのしかった…」

「あ、本当？そっかぁ、楽しかったんだ。」

「うん！！」

最初は小さかった声も少しずつ大きくなっていく。

大ちゃんとは少し話をしてあとは山田から話を聞く。

「どうかな？新しい薬は効いた？」

「あんまり…」

「うーーんそっかぁ…」

「あ、でも最近、大ちゃんがハサミ使って自傷しようとしてて。」

「え？」

「こうぐさっと。腕に傷ができるくらい。」

「ちょっと待って。その傷今でもある？」

「あると思う…ってこれ診察の前に言うべきだったね。」

「大丈夫。今からでも間に合う。とりあえず山田が言っても聞かなかったんだよね？」

「そう。」

「これはちょっと入院かなぁ」

「え？大ちゃん入院するの！？」

「うん。あんまりそういうのに耐えられないと山田に危害が加えられるかもだから。」

「分かった…」

大ちゃんの心は俺の思っていた以上に壊れてたんだ。

入院してから、俺は更に悩むことになる。

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