Fleur d'oranger (ページ35)

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Keito side
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仕事を片付けようと椅子に座るとちょうどナースコールの音が響く。

「あれ、？大ちゃん？」

「け、とぉ…いのちゃあ…」

「え！？どうしたの？」

「ひとりいやぁ、、」

「そっかそっか、今から行くね。」

今まで一人で過ごす時間も少なかったし、いつも光くんが来てたから今日は不安になっちゃったのかな。

「大ちゃん…？」

「ふぁ、？けぇとぉ？」

「そうだよぉー、ほら泣かないで。」

「ん、ﾋｯｸ…」

泣きながらギュッと服を掴んできた。

エコー検査まであと1時間ほど。

それまではここで大ちゃんと一緒にあたほうが良さそうだな…

「大ちゃん、けいとここにいるから安心してね。」

頭を撫でたり、背中を擦る。

俺の肩に大ちゃんの頭がコテンと置かれた。

もしかして寝ちゃった…？

そう思ってると大ちゃんがもぞもぞと動く。

「んふふ……けぇとのぉー、おててぇ、あったかぁ……」

「そう？って大ちゃん寝ないでね？」

「ぇえ？ねむぅ」

「伊野ちゃんに呼ばれるまで起きててよー？」

「…………」

すぅすぅと寝息が聞こえてくる。

ベッドに大ちゃんを寝かせて毛布を被せて毛布をかけた。

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