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#頑張って ページ34
Daiki side
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「今日はね、ここの検査するからね。」
伊野ちゃんに包帯が巻かれた手首を指される。
「いたい、？」
「んーん、痛くないよ。ちょっとヌルヌルするかも。気持ち悪いかもだけど、少し頑張れば終わるよ。」
「だいちゃん……がんばる。」
「あ、本当？ありがとう。」
朝起きたら伊野ちゃんに「検査するね。」って言われてそのまま説明された。
「じゃあ移動する時間になったらまた呼びに来るね。」
「うん。」
でも、ちょっと緊張してソワソワしちゃう。
涼介も今日はお仕事でいない。
昨日の夜に「俺が着いてたら良かったけど、明日は本当に外せないお仕事なんだよねぇ…」ってぼくを抱っこしてくれながら話してたのを思い出した。
ひかくんは絵のコンテストでお休みできないんだって。
「ひとりぃ…」
一人だけの病室に自分の声が響く。
「だいちゃん、ひとりいやぁ…」
伊野ちゃんは、お仕事があるかもしれない。
圭人だってお仕事があるかもしれないのに…
わがまま言っちゃ駄目なはずなのに。
「けーと、いのちゃ、、、、」
枕元に手を伸ばす。
無意識にナースコールを押していた。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
