Fleur d'oranger (ページ32)

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Kei side
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「はいおっけい。ちょっとだけチクってするからねー」

「ん……ったい！！！いたぁ、、、」

「もうちょっとだけ！動かないでねぇ…」

「やぁ！！も、これ…！やめてよぉ、、、ひぅ…ぐず、、、」

「もうちょっとだよー、、、」

まだガッチリと固定はされてるけど、なんとか自力で動こうとしている。

「あと3秒で終わるからね。」

「んんぅ…や、きらぃ……」

「はい、おしまい。頑張ったねぇ。」

よしよし、っと頭を撫でると大ちゃんは安心したのか山田にぎゅっと抱きついた。

「山田、これ副作用で眠気も来るやつだから眠そうだったら眠らせてあげて。また何かあればなースコールで。」

「分かった。」

「他にも諸々副作用あるんだけど、なんか変だなぁとか思ったらナースコールね！」

「もう分かってるてー」

「じゃあね。圭人も帰るよー」

「うん！」

部屋を出て歩いていると圭人が話しかけてきた。

「副作用、強いんじゃなかったの？それ伝えなくて…」

「大ちゃん起きてたでしょ。あの状態で他のこと話したら大ちゃんも不安になっちゃうから。」

「あ…」

「不安になったら何しでかすかわかんないし…ね？」

「そうだね。」

大ちゃんのカウンセリング結果を聞くことを思い出しながらナースステーションに戻った。

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