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Ryosuke side
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ブーっと鳴るスマホ。
まだ昼休み前だから、とミュートをしてバイブ音が鳴らないように設定する。
「あれ？涼介スマホ大丈夫なの？」
「あ、薮さん全然大丈夫です！昼休みに入ったら返すので！」
「無理すんなよー」
ふにゃっと笑いながらコーヒーを置いて席に戻っていく薮さん。
こういう気遣いができるからモテるんだよな…
その後はパソコンとにらめっこをしてなんとか書類を作り上げた。
12時20分と書いてある画面を見てお昼を食べに近くの広場に向かう。
一人でも、社内で食べるのは嫌だから暖かい日はここで食べている。
スマホを開くと〘不在着信〙という文字がずらりと並んでいた。
20件ほど溜まっているすべての通知が光くんからのもので。
prrrrr…
数コール後に出てくる光くん。
「もしもし！？山田！！！どうしよ、本当にごめん。」
「え？」
「大ちゃんが怪我しちゃって。今は落ち着いてるんだけどパニックも…」
「それより光くんは大丈夫？大ちゃんが暴れて怪我とかしてない？」
「俺は大丈夫。でも大ちゃんは…俺がトイレに行ってる間に宅配便が来てて、山田だと思って出た大ちゃんが違う人の声で驚いちゃったみたい。その後、荷物を受け取っている間にリビングにあったコップを割ってた…」
「そっか、頑張って帰れるようにしておく。」
「本当、無理すんなよ。全然遅くても俺がついてるし… 大ちゃんは今眠ってるから。伊野尾先生が薬を使ってくれた。」
「光くんに怪我が無くてよかった…」
「いや俺のことより大ちゃんを心配してあげて。また腕に傷を増やしちゃったし。」
「そうだよね、。ごめん、ちょっと上司と話してくる。また連絡する！」
急いで電話を切ってご飯を食べる。
17時からの会議はどうしたら良いんだろう…？
そう考えながらオフィスに戻った。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
