#おそと。 ページ21
Ryosuke side
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「はい、山田も大ちゃんも朝だよぉー」
「え？あ、、、」
「山田おはよ。よく寝れた？」
「まぁね、大ちゃんのこと寝かしつけてそのまま一緒に寝ちゃったから。」
「良かった。今日から薬多くなるから。いつもの安定剤に加えて鎮痛剤も入れておいたって高木が言ってた。多分、麻酔切れてチクチクすると思うの。お昼は安定剤だけだけど、夜と朝に鎮痛剤ね。」
「あー分かった。」
「大ちゃんも起こしていい？」
「うん。」
伊野尾ちゃんに起こされた朝7時。
いつもは6時に起きて大ちゃんのご飯も作ってるから今日は遅起きだなぁ、と思いながら伸びをする。
「大ちゃーーん、朝だよー。起きてーーー！」
伊野尾ちゃんが大ちゃんに向かって声をかけてるけど、一向に起きる気配がない。
「ちょっと大ちゃんーー」
「…ぇ」
目を開いた大ちゃんは小さく声を漏らした。
「ふはっ起きた！！」
「なんでいのちゃんがいるの……」
「えー？酷くない？」
「うそ、いのちゃんもすき。」
寝ぼけてるのか、起きているのか、大ちゃんは伊野尾ちゃんに向かって好きだとか嫌いだとか話しまくってて。
それでも伊野尾ちゃんは大ちゃんの熱を測るために体温計を差し込んで紙に記入したりと手際が良い。
「ぼく今日、お外行きたいんだぁ」
「んー、行ってきて良いよ。でもおてて痛かったら駄目ね。あと行くときは山田と行って。」
「ふふ、はぁい」
「じゃあご飯ちゃんと食べるんだよ！」
お外に行くことを許可された大ちゃんはどこかとてもウキウキしてて可愛い。
よっぽど嬉しかったのか、いつもは嫌がる薬も何も言わずに飲んでくれた。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
