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Daiki side
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「んん、、、あれ、ここ？」
起き上がって周りを見渡しても何も無い。
頭もちょっとふわふわする。
左腕には包帯が巻かれているし。
ちょうどそのときにガラガラ、と扉が開く音がした。
「だれぇ？」
「あ、大貴くん起きたんだね。俺の名前は岡本圭人。大貴くんを担当してる看護師だよ。」
「けーと？」
「そう、けーと。」
「けーと、りょうすけは？りょうすけ居なくてもひかくん、、？」
「あ、ごめんね。まだ来てないの…」
「なんで！！！りょうすけ、りょうすけ居ないのや、！！」
なんでりょうすけもひかくんも居ないの？
みんな僕と一緒に居るって言ってくれたのに…！！
離れて行っちゃったの？
僕のこと一人にしないでよ……！！！
「大ちゃん、大丈夫だから。息すーはーしてみようね。」
「はぁ、、ひっ…、や、、、…りょ、…すけぇ、、は、…」
「大丈夫大丈夫。伊野ちゃん来るからね。息吐いてみよう、すーって？ね？」
けーとが落ち着かせてくれるけど全然分からない。
息もしにくいし、視界もぼやけてよく見えない。
「大貴くん、けーとのこと分かる？」
「ひっ、、…ふぅ……はぁ、、…け、と…？」
「うん、けーとだよ。」
「…大丈夫だからね。あ、伊野ちゃんが来たよー！」
いのちゃん…
「い、…のちゃぁ、、ひっ…、、」
「ん、大ちゃん。ぎゅってしてみよっか？」
そう言ってからいのちゃんがそばに来てくれた。
そのまま感じる温もり。
いつの間にか呼吸も整っていて。
「いのちゃぁ…こわ、かったぁ…！！」
「なになにどーしたの？」
「りょうすけ、いないし、ひかくんもいないの！」
「ああ、涼介も光もそろそろ来るよ。ごめんね、心配かけちゃって。」
「ちゃんと、くる…？｣
「うん。昨日、入院してからお洋服取りにお家に帰ったの。」
「うん。」
「それで今日は涼介も光もお仕事行ってから来るんだって。」
「いのちゃんも一緒に待ってくれる？」
「うん。一緒にここで待ってようね。」
ゆっくりゆっくり話してくれるいのちゃんは優しい。
いのちゃんが片手でできるように、と配慮してくれながらも遊ぶことになって。
トランプをしたり、ゲームをしているとあっという間に時間が過ぎていった。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
