#入院生活 ページ13
Kei side
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P.M 05:30＿＿＿＿＿＿
カルテに情報を打ち込む。
"山田大貴 12歳"
“心的外傷後ストレス障害、対人恐怖症”
大ちゃんの心が幼いのは親からの虐.待が原因。
暴力に暴言は当たり前な環境だったらしい。
大ちゃんに初めて会ったときには大人に対する過度な拒否反応も出ていたし、やっとちゃんとした会話ができるようになったのは入院し始めてから3ヶ月ほど経った頃だった。
「伊野ちゃん！大貴くんの担当看護師になったの俺ね！」
「圭人が！？前まで担当していた人は…？」
「その人辞めちゃって。代わりに俺が入ることになったの。」
圭人は俺と割と仲良しな看護師。
女性の看護師よりも話しやすい。
"担当医：伊野尾慧、高木雄也 担当看護師：岡本圭人"
「さっき大貴くんの病室行ってみたけど、まだ起きてなかったよ。」
「まあそれは薬入れたからなぁ… とりあえず起きたら連絡して。俺も確認はしておくけど、明日から3日連続で外来あるんだよね。」
「りょーかい。伊野ちゃん夜勤？」
「いや、今日は帰る。大ちゃんも明日まで起きないだろうし、起きたら帰れなくなるだろうから今のうちにいっぱい寝なきゃ体持たないから…」
「おじさんだねぇ」
「御年30歳ですから。もう三十路なの！」
「けーとももうおじさんになっちゃうのか…！」
圭人と話してる間にあっという間に6時になっていて。急いでカルテを書き上げて保存する。
夜勤の先生に引き継ぎをしてから着替えて病院を後にした。
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年9月21日 22時
