☆ ページ46
Kei side
「伊野ちゃんー!聞いて、今日ね歩いたの。もうちょっとで退院だって!!」
「大ちゃんがいなくなるとか寂しすぎるんだけど…!!」
「なんで怒ってんの笑」
「いいじゃん、寂しいの。もうそれは我が子が一人暮らしするかのように…」
「あーうるさいうるさい!」
「で、山田に隠して俺に相談したいことって?」
山田が電話をかけてる間にナースステーションに来た大ちゃんは俺に話したいことがあるって言ってくれた。
それ自体はすごく嬉しいことだったんだけど…
大ちゃんは俺より山田とのほうが仲が良い。それは担当医と患者っていう信頼関係から成り立っているから仕方ないんだけどね。
急に真面目な顔になる大ちゃん。
「あのさ、ほんとに内緒にしてくれる?」
「うん。大ちゃんが嫌なら山田に話さないよ。」
「俺さ、高校行けるじゃん?それでその後の進路も決めなきゃいけない。」
「うん。」
「それでね、その後専門学校に行こうと思ってて…」
「?うん。」
「…伊野ちゃんみたいな、看護師になりたいんだけどさ。」
「ほえ!?まじで?」
「うん。でもさ、高校のお金も涼介が出してくれるのに専門学校行きたいって言ってもも大丈夫かな…?」
「まぁ…山田ならちゃんと理解してくれるよ。」
「俺、バイトも多分できないし他の子より勉強も遅れてるからちゃんとやらなきゃいけないけどなれるかな?看護師…」
「ちゃんと勉強すればなれるよ。応援してる。」
「ありがとっ!」
「やぶうと話した?」
「え?うん。なんで知ってんの?」
「きっと大ちゃんの将来を気にしてくれてんだろうなって思ったから!」
「薮先生がね、職業の本貸してくれたの。それ読んで決めたんだ!」
「大ちゃんの夢ならきっと山田も応援してくれるから。まだ内緒にしとこうか?」
「うん。じゃあね!伊野ちゃん!」
「うん、ばいばーい!」
大ちゃんも将来を決める年まで来たんだよね。
山田に悪いって思ってるとこも大ちゃんらしい。
でも山田は応援してくれると思うよ?
大ちゃんを誰よりも理解してるのは山田だもん。
俺は応援することしかできないけど、
大ちゃんが決めた夢ならずっと応援してるから。
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き ゃ ら め る ら て(プロフ) - ありやまさん» 続き等は今の所、Twitterでしか出さない予定です…! 今まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m (2020年8月2日 22時) (レス) id: 858ad416cc (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるらて(プロフ) - ありやまさん» 新作はまだ公開していません…(_ _*) 公開したら最後のあとがきに追記します! (2020年8月2日 22時) (レス) id: fa11273986 (このIDを非表示/違反報告)
ありやま(プロフ) - もう一つの小説の題名教えてもらってもいいですか? (2020年8月2日 22時) (レス) id: a5983d19de (このIDを非表示/違反報告)
ありやま(プロフ) - 面白かったです!もし続きが出るなら楽しみにしてます! (2020年8月2日 22時) (レス) id: a5983d19de (このIDを非表示/違反報告)
めう(プロフ) - ココミさん» いえいえ!期待に応えられるように頑張ります(_ _) (2020年7月6日 21時) (レス) id: fa11273986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃらめるらて | 作成日時:2020年6月6日 16時