Good Life...?

☆ ページ34

Ryosuke side









処置室に大ちゃんを運んでもらって点滴を入れ直す。



それでも血圧も低く、spo2も全然戻らない。




元々、不整脈も多かったからこのまま不整脈が出て突然死…



なんてケースもあるかもしれない。




「もうちょっと強い昇圧剤に変えよう。あとβ遮断薬もお願い。」




強い昇圧剤に変えたことで血圧は戻ると思う。

問題はその後だ。



ペースメーカーの手術を受けさせるべきか…




ICUに大ちゃんを移動させながら考える。

意識は戻る？体力的に手術は無理？



大ちゃんの意識が戻るまでに考えなければいけない。




伊野ちゃんはきっと「山田が決めたんなら俺は着いてく。」って言ってくれるけど。




今の俺にはどうしたら良いのか分かんないよ…！








「もし起きてから大ちゃんがひどいパニックになったり、点滴抜きそうになったら抑制して。その後、俺に連絡してほしいな。今から外来だから。伊野ちゃん、よろしくね。」

「うん、任せて。」





そう伊野ちゃんに伝えて足早に外来へ向かった。









もう大ちゃんを傷つけないように、と誓いながら。







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