☆ ページ28
Hikaru side
｢大ちゃん、お熱あると思うんだけど…？｣
｢ぇ？ないよぉ…｣
喋り方も目もとろんとしてるからちょっとはあると思うんだけどなぁ…
「大ちゃん、ちょっと冷たいよー」
山田が体温計を出してきてくれて脇に挟んでくれた。
ピピピッという音がしてから取り出して見せられた画面には『37.5』の文字。
「お熱ちょっとあるみたいだよ、大ちゃん。」
「ないっ！ねつない！」
「2時間前に測ったときは36.2で平熱だったから上がってるね…」
「結構な時間泣かせちゃったからかな…ごめんな、山田。」
「ううん、気にしなくて大丈夫だよ。…心電図付けようかな。持ってくるから待ってて。その間に大ちゃんベッドに寝かしてほしい。」
「おっけい。」
山田が慌ただしく出ていったあとに大ちゃんを見るとほんのり顔が赤くなってきている。
「大ちゃん、やっぱり少し熱があるみたいだからベッドに寝んねしよう？」
「ぃやだ！ねたくない！……はぁ、」
熱と大きな声とで少し疲れてきたかな…
「手、繋いでよっか？そしたら寝っ転がってくれる？」
「……ん、そうする…」
最初は嫌がってたけど疲れが出てきちゃったみたい。
ベッドに寝っ転がった大ちゃんの手を握る。
「ごめんね！遅くなった。」
そう言って山田が病室に入ってくる。
「大ちゃんごめんね、前開けるよ。」
パジャマの前のボタンを開けていく。
手術の傷跡。
痛々しいけどそれくらい頑張ってるってことだから。
…こんなに大ちゃんは頑張ってるのに…
俺は大ちゃんの話を聞くことしかできない。
でもこれで少しでも大ちゃんが元気になってると良いな。
心電図をつけ終わる頃には眠っていた大ちゃん。
「おやすみ、大ちゃん。」
そう言って山田と一緒に大ちゃんの病室を後にした。
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き ゃ ら め る ら て(プロフ) - ありやまさん» 続き等は今の所、Twitterでしか出さない予定です…！ 今まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m (2020年8月2日 22時) (
レス) id: 858ad416cc (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるらて(プロフ) - ありやまさん» 新作はまだ公開していません…(_ _*) 公開したら最後のあとがきに追記します！ (2020年8月2日 22時) (レス) id: fa11273986 (このIDを非表示/違反報告)
ありやま(プロフ) - もう一つの小説の題名教えてもらってもいいですか？ (2020年8月2日 22時) (レス) id: a5983d19de (このIDを非表示/違反報告)
ありやま(プロフ) - 面白かったです！もし続きが出るなら楽しみにしてます！ (2020年8月2日 22時) (レス) id: a5983d19de (このIDを非表示/違反報告)
めう(プロフ) - ｺｺﾐさん» いえいえ！期待に応えられるように頑張ります(_ _) (2020年7月6日 21時) (レス) id: fa11273986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃらめるらて | 作成日時：2020年6月6日 16時
