Good Life...?

☆ ページ25

Ryosuke side






｢大ちゃんー、おはようですよー｣


優しく起こしてみる。


｢んー、｣

｢んー、じゃなくてね？光くんが今日来るんだよ？｣

｢ひかるくん？｣

｢そう、光くん来るの。だから起きてて欲しいな。｣



めっちゃ寝起きの大ちゃん可愛いんだけど！？天使！？天使なの！？

絶対俺の口元緩んでる…



｢んっ、りょーすけ、｣

｢どうしたの？抱っこ？｣




ふるふると頷く大ちゃん。

大ちゃんのベッドに座って膝の上に乗せる。

俺の胸に顔を押し付けてくる。頭を撫でてあげるとふっと笑ったのが分かった。



もう大ちゃん…キュンキュンが止まらないよ…


なんて2人の時間を過ごしていたけど、コンコンっというノックの音。





…多分伊野ちゃん。



｢失礼しまーす。山田、光来たよ。｣

｢お！ありがと。｣

｢じゃー俺はこれで。｣


伊野ちゃんはナースステーションに戻り、光くんと俺と大ちゃんの3人になる。


｢大ちゃんー？光くん来たからお顔あげようか。｣

｢ぅん、、、｣


膝の上に乗せたまま光くんの方へ向ける。

｢大ちゃん？久しぶりだね。｣

｢ひかぁ、ひさししぶり…｣




幼児退行気味な大ちゃん。ベッド以外のところでしかカウンセリングしたこと無いからちょっと不安がってるのかな。



「ねえりょーすけ、今日お外行かないの？」

「今日はここで光くんとおはなししようね。」

「えー、うん…」


渋々納得してくれた大ちゃん。これで納得してくれなかったらどうしようかと思った…





「ひかぁ、おれ、ひかの上がいいー」

「えっ」

「山田なんでそんな驚いてんの」

ニヤニヤした光くんの膝の上に大ちゃんがちょこんって座ってる状態になる。



仕方なく俺はベッドの横にある椅子に移動。




光くんはバッグからカウンセリングの用紙を取り出す。





「じゃあねえ、大ちゃん。最近あった嬉しいことひかに教えてほしいな？」








やっとのことで大ちゃんのカウンセリングが始まった。









.

☆→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す