Good Life...?

☆ ページ24

Kei side








朝、俺が大ちゃんを起こしに行ったら急に暴れ始めちゃって。


俺がオロオロしてる間に山田が落ち着かせてくれた。

1番辛いのは大ちゃんなのに、俺がなにも出来なくてどうするんだよ…！




大ちゃんは、朝ごはんは食べずに今は眠ってる。


一応、点滴から栄養は入れてるから大丈夫だとは思うんだけど。



｢伊野ちゃんー、光くん何時に来るのー？｣

｢えっとね、10時過ぎだって。｣

｢ん、ありがと。｣



今は9時10分。結構暇だなぁ…


｢大ちゃん眠ってるけど、また起こした時暴れたりしないかな…？｣

｢あ、確かに。早めに起こして落ち着かせてから光くんに合わせようか。｣

｢9時半には起こしに行った方がいいよね。｣

｢そーだね。そうしよ。あ、俺1人で大丈夫だから伊野ちゃんは光くん案内して欲しいな。｣

｢おっけい。｣



山田はさすがだなぁ。

俺より夜勤も、休憩も少ないはずなのに疲れた素振りを一瞬も見せない。


プロ意識…？

横顔を見つめながら考えていると、

｢そんなジロジロ見ないでくださぁい！｣

｢ふはっ！ごめんごめん｣


いきなり言われて笑っちゃったけど、気が付かれてたみたい。



｢俺、他の子のとこ見てから大ちゃんのとこ行くから先行ってるー｣

｢おー、ありがとね。｣



山田が行って1人になる。




大ちゃんのためになんもできない俺って弱いのかな…？




俺がこんなんだったら大ちゃんも余計不安になっちゃうよね。



書類の整理をしながら考える。






｢伊野ちゃーん｣


いきなり呼ばれたけどこの声は…




｢あ！光！｣


｢大ちゃんのとこ行っても大丈夫そ？｣


｢うん、山田が起こしに行った。俺たちも行こ？｣

｢おう。｣



近況を話しながら大ちゃんのいる病室へと向かった。






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