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次に行くのは…有名なハンバーガーチェーン店
バニラシェイクを注文し、店内を見渡すと
『…いた』
もぐもぐと山のようなバーガーをたいらげていく緑色。
『やっほ、今日も元気だね』
「A！新作のやつめっちゃ美味いで！一口食べてみ！あーん！」
ずいっと食べかけのバーカーを近づけられ、キラキラした目で見られる。
これは、食べないと引き下がってくれないだろう。
大きく口を開けて一口かぶりつく。
とろりとしたチーズと香辛料のきいたお肉の味がした。
『……ん、ほんとだ美味しい。』
「やろ？！1個食べる？！」
『…さっきお昼ごはん食べたからいいかな…』
「そか…今度一緒にご飯行こうな！」
『うん、是非』
もっきゅもっきゅと口いっぱいに頬張る彼を眺めながらバニラシェイクを啜る。
私のシェイクが空になったのと同時に彼のバーカーも無くなった。
「ふー…美味かった…」
『飴ちゃん食べる？』
「！おん！夜までに。やろ？」
『うん、気をつけてね』
黄緑色の包装紙の飴をニヤリと笑った彼の手のひらに乗せ、彼に見送られながらまた歩き出した。
次の場所に行くため、商店街を歩いていると
ニット帽を目深に被り、こちらに歩いてくる人が1人。
「こんにちは！お姉さん、この辺で有名な博物館知ってる？」
『…佐山県立博物館ですかね。あれ？もしかして貴方…』
「しーっ！今日はプライベートなんだ。」
『ふふ。そうでしたか。お詫びに飴、食べます？』
「！うん、黄色いやつがええなぁ。」
黄色い包装紙の飴を彼の手に握らせ、耳元で囁く。
『今夜またお会いしましょう。人気アイドルのシャオロンさん。』
「…おう、またな！」
2人で別々の方向に歩いていく。さて、最後の一人だ。
古風な日本家屋の玄関で声を張り上げる。
『こんにちはー！萬屋ですー！』
「はーい！いらっしゃい。ご注文の品、出来てますよ。」
奥から出てきた大柄な彼は大切そうに白猫を模したお面を持ってきてくれた。
『とても、夜に映えそうな色ですね』
「！えぇ。夜の月の下は猫が一番似合いますんで」
『確かにそうですね。お代は先払いでしたけど、素晴らしいので、これお礼です。あまり根を詰すぎないでくださいね？』
最後の赤い包装紙の飴を彼に渡す。
「ありがとうございます！では、また。」
彼らはすぐに気がつくだろう。
その飴の包み紙には、暗号が隠されている
解読すると私からの連絡になるのだ
【本日夜8時、佐山県立博物館に集合されたし】
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作者名：一 | 作成日時：2022年12月14日 12時
