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「いや、せやったら俺は美術館がええ！博物館に絵画ってあんま無いやん？久々にこの俺が！ド派手にやったろかな思て！うん！」
コネシマがゾムに反対する。
「まぁどっち先にするっての決めてなかったからな。そこ2人で話し合うなりして決めや。」
トントンがそう言うと、
「お前の落書きなんか誰が見たいんや！甲冑は漢の浪漫やろがい！」
「おうおうゾムゥ！俺のこの素晴らしい芸術が分からんらしいなぁ！」
大声での言い合いが始まり、他のメンバーはご飯を持ったままそっと逃げ出した。
しかし、逃げ遅れたのが2人。
「なぁ！エミさんは分かってくれるよな！甲冑は漢の浪漫やろ？！しかも歴史館やからエミさんが狙いにしてるやつ多いやろ？」
「おいショッピィ！お前は俺の芸術を理解してるよなぁ！」
2人は無言で「終わった…」という顔をしている。口論が激化し、そろそろ手が出そうになった頃を見計らい仲裁に入る。
『はいはい。終ー了ー。どっちみち両方行くんだから。遅いか早いかの違い！両者、ごめんなさいは？』
「「…ごめんなさい」」
『はい、よろしい。ジャンケンで決めて。』
「…すごいよなA。あの2人のゲバに入っていけるって。」
『そうでもないよ？』
喋りながら朝食を続けていると、ジャンケンが終わったようでウッキウキのゾムと悔しそうなコネシマが戻ってきた。
「勝った！勝ったで！歴史館が先や！」
「くっそぉ…」
『ん、歴史館ね。今回の予告状担当者は〜？』
「あ、Aさんっすね。よろしくお願いします〜」
『おっとマジかぁ…今日中に書いて出しとくわ。いつにする？』
「せやな…来週あたりでええんちゃう？」
鬱がそう言うと、皆「異論無し」と答えた。
朝ご飯を食べ終わった後、各々がそれぞれの生活に戻っていく。
「Aちゃん、ご飯ありがとぉな。」
「美味しかったわ！また呼んでな」
「シャオロンすぐ寝てたくせに…今度はサシ飲みせん…？」
「抜け駆けは無いっすよロボロさん。」
「エミさーん！準備ええか？！」
「は、はい！大丈夫です！」
「んじゃ、俺ら帰るわ。…あー…色々すまんかったな」
『ううん、皆で過ごせたのとっても楽しかった。こちらこそありがとう！』
玄関先から皆の背中を見送る。
『んじゃ、書きますかぁ』
部屋に戻り、紙に声明文を書き、赤色でサインすれば完成！
萬屋の看板をcloseにして、奥のラボへと向かう。
さぁ、お次はどんな事をしようかな。
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作者名：一 | 作成日時：2022年12月14日 12時
