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お味噌汁が出来上がる少し前に秋刀魚を焼き始める。焼き加減を見るために男性3人がグリルにへばりついている姿は少し可愛らしい。
「ただいまぁ〜」
「買ってきたで！」
「戻りましたー」
「ん！ええ匂いする！」
「そうですね。とても楽しみです！」
買い出しに行ったメンバーが帰ってきたようだ。
『おかえり〜もう出来上がるから手を洗ってこーい。洗面所はそこの右だ〜』
そう返せば皆素直に手を洗ってから来てくれる。
お皿に秋刀魚と大根おろし、お茶碗に真っ白な炊きたてご飯、木の器にお味噌汁をよそう。テーブルの真ん中の大きなお皿にはおつまみを好きなだけ乗せた。
かなり質素＋酒飲み用の食事になってしまったが、たまにはこんなのもアリだろう。
全員が席につき、誰ともなく乾杯の準備をする。
『そんじゃ、鬱！よろしくぅ！』
「任せてやAちゃん！皆飲み物持ったな？ええか？…んんっ…我々のさらなる飛躍と次のイタズラ成功を祈って！曼荼羅！！」
「「「「「『曼荼羅ー！！』」」」」」
「これまだ擦るんですか…！？」
「まぁまぁ、ええやないかエミさん！」
ぐいっと一口ビールを飲む。少しの苦味と爽やかな香りが口いっぱいに広がる。
つかさず秋刀魚、ご飯、お味噌汁の順で咀嚼し飲み込む。そこにもう一度ビールを注げば…
『…………あ゛〜〜〜〜っ！最っ高……！』
「Aちゃんええ顔しとるなぁ…！ご飯すっごく美味しいわ！」
お酒を飲んだ鬱が少し赤い顔でにこにこと笑う。
『お気に召したなら良かった。ショッピくんは大丈夫？一応ご飯少なめにしといたけど…』
「ん、せっかくのAさんのご飯ですから。とっても美味しいですよ。」
もくもくと食べながらショッピくんがほんのり赤い顔で応える。
ショッピくん、お酒飲んでたっけ？
「A！おかわりしてもええか？！」
『おぉうゾム早い！何盛りにする？』
「勿論大盛りで！」
『分かった！少し待っててね』
よっこらせと立ち上がり、キッチンでお茶碗に山盛りご飯を盛って温かいうちに食べさせたいと思い少し急ぐ。
『はーいお待たせ。どうぞ』
「ん！A！ここ！」
ゾムがポンポンと自分の膝の上を叩く。
見ていないうちにお酒を飲んだみたいで顔がぽやぽやとしている。
恐らくここに座れということだろう。
『…私大人だし重いよ？』
「A軽いもぉん！……俺のこと嫌なん？」
「んん゛座ります」
悲しそうな目で見られては私に勝ち目は無い
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作者名：一 | 作成日時：2022年12月14日 12時
