準備は念入りに ページ2
Aside
最近なんだか町の様子がおかしい。
何かひっそりとしている…というか
町から笑いが無くなったというか…
まぁ、あんな政策が強行されちゃ仕方ないわな。
とりあえずいつものように荷物を持って町に出かける。
公園にさしかかったとき、可愛らしい声が聞こえた。
「あ！萬屋のおねぇちゃんこんにちはー！」
『はいはい、おちびちゃん達こんにちは〜。飴ちゃん食べる？』
「うん！」「僕にもちょーだい！」「あたしも！」
『ちゃんと全員にあげるから引っ張らないでね〜』
うーんちびっ子可愛い。この子達の笑顔だけで生きていける。
「おや、萬屋さんでしたか」
『あら、警部殿。巡回ですか？』
「えぇ、最近は物騒な事件が多いですから」
『！』
その発言にピンときて、ポーチの中から特別な飴を取り出す。茶色の包装紙の飴を彼の手に握らせる。
『お疲れ様です。これ食べて巡回頑張ってくださいね！』
「！えぇ、ありがたく頂きます。では、また。」
去っていく背中を見送りながら、子供達とも別れ、また歩き出す。お次は商店街の方へ。
商店街につくと、こちらは少し活気がある。
路地裏に行くと占い師が1人。
『こんにちは』
「ん？あぁ、今日はどうしたん？」
『最近物騒な事件が多いじゃないですか。私、今夜にも巻き込まれないか怖くて…』
「！ふふ。今見たるよ。どれどれ……うん。絶対大丈夫やって出てるわ。」
『それなら良かった。お代は…』
「せやなぁ…お代は飴ちゃんでええよ！」
『そうですか、ではこれを。とっても美味しいんですよ。』
水色の飴を取りだし、彼の手に乗せる。
「おう、すぐ食べるわ。」
『では、また』
「おん、またな」
次に向かったのはパン屋さん。
「いらっしゃーい。お！Aさんやん！」
『こんにちは〜、プロテインパン2つで』
「はいよー！あ、最近チョコ味も開発してん。オマケにつけとくな。」
『良いんですか！？ありがとうございます〜。お代と、これ飴ちゃんです。お疲れのようですし、是非。』
ピンクの包装紙の飴をお代と一緒に出す。
「！ありがとぉ。休憩の時に頂くわ！」
『いえいえ、ではまた』
「おん！またなー！」
さて、あと5人
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一 | 作成日時：2022年12月14日 12時
