中間さんの彼女は11個下の女優さんでした (ページ8)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:23,745 hit

絶対に一生で65リットルも涙はでませんが、2 ページ8

悠貴はどんどん良くなっていきました
その復活ぶりはまるで奇跡のようでした

医者『悠貴さん、
最近リハビリも頑張ってるみたいだし
今度の検査で異常がなかったら
退院してもいいかなって思ってるんだ』

悠貴『本当ですか？！やった！！』

悠貴の頑張り屋な性格もあってか
リハビリを初めて１ヶ月をすぎる頃には
先生がそう言ってくださいました

それからの悠貴は退院に向けて
今まで以上にリハビリを頑張り
笑顔も少しずつ増えていきました

そんな矢先のことでした

医者『悠貴さん、今回の退院の件一旦見送らせてください』

悠貴『…え？』

悠貴母『どういうことですか？』

医者『脊髄に影が見つかりました
悪性の腫瘍が根を生やして増殖しています』

転移でした

もう手術で取り除くのは不可能だと

今後、
顔面麻痺、
食欲不振、
意識障害に陥るであろうと告げられました

余命 2ヶ月

そう宣告されました

悠貴『ねぇ、詠？』

栄『ん？』

悠貴『人ってね
一生で65リットルの涙が出るんだって
時間にしたら1万2000時間
約、16ヶ月も泣いてるんだって』

栄『悠貴？』

悠貴『私、まだそんなに泣いてないと思うんだ』

栄『…』

悠貴『私もちゃんと65リットル泣きたかったな、
もっと詠と笑いたかったし、
ずっと詠と居たかった…』

そう言った悠貴は泣いていました

2年近く付き合ってて初めて見た涙でした

僕はたまらず悠貴を抱きしめました

栄『悠貴、本当は悠貴が退院してから
言おうと思ってたことがあるんだ』

悠貴『なに？』

栄『僕と、結婚してくれませんか？』

そう言って先日買いに行った指輪を差し出しました

悠貴『…なにいってんの？私しぬんだよ？』

栄『僕とじゃ結婚できない？』

悠貴『違くて！』

栄『しぬとかしなないとかじゃないと思うんだ、
大切なのはお互いの気持ちで、
僕は今までもこれからもずっと悠貴だけだよ
ずっと悠貴の僕でありたいし、
悠貴には僕のものでいて欲しい
僕のこんなエゴ、駄目かな？』

悠貴『…駄目じゃない…です/////』

栄『改めて言うね、
山本悠貴さん、僕が幸せにしたいと思ってます。
僕も悠貴と幸せになりたいです。
結婚してください』

悠貴『…はい/////』

栄『…緊張したー/////
今、めちゃめちゃ幸せ笑』

悠貴『詠、ありがとう
だいすきだよ』

そう言って悠貴から僕にキスをしてくれました