恥ずかしいじゃなくて視線 ページ44
「王様離しなよ！先輩も嫌がってるし！」
必死に訴える月島に影山はキレ気味に応える
「王様って言うな！！嫌がってねえよ！ですよね？Aさん！」
そう問いかけられたAはぎゅうぅと更に力を込め抱きしめられた羞恥と圧迫に苦しみつつ声を絞り出した
「だ、抱き着くだけなら良いん、ですけど…これは…ほんっと恥ずか、しいです。」
「ほら嫌がってる！」
「恥ずかしいだけだろ！」
お互いに子供のように言い合いに夢中になっていたせいか
影山はついAの利き腕を掴んでしまった
その瞬間
「いたっ」
と眉間にシワを寄せたA。
「大丈夫っすか！！」「大丈夫？！」
今までの言い合いが嘘のように息ピッタリで反応する二人
影山は咄嗟にAを離し視線を合わせるように屈むと心配そうに
「Aさん…腕…」
その言葉を遮るようにAは
「あは。もう大丈夫です。」
と苦笑とともにこたえた。
「Aさん…」
そう言って再び手を伸ばそうとする影山
しかしゴッという鈍い音がして影山の手どころか体全体が下へと沈んだ。
「いﾞっﾞ」「っつ。」
同時に声を出して頭を抑える月島と影山
二人の背後には烏野主将澤村大地が笑顔でいた。
「二人で取り合ってるとこ悪いけどさ。このマネさんがなにしに来たかわかってる？」
「…挨拶しに」
「で？実際マネさん何してた？」
ボソッと答えた影山に澤村がなお笑顔で問いかけると
すかさず月島が口を出す
「王様に捕まってました。」
「おい！！！」
澤村は今にも月島に殴りかかりそうな影山を
「間違ってはいないな。マネさんは挨拶しに来てくれただけなのに明らかにこっちが迷惑かけてるし…さっき何言ったのか聞こえなかったけど多分失礼なこと言っただろ。マネさんの顔、真っ赤になってるぞ。」
と軽くため息をこぼした。
「いや、やわらけぇからやわらけぇって言っただけで…」
影山がポツリと呟いたその一言に近くで様子を
「や、やわ…？」「なんて羨ましい！！」
「ご、ごめんツッキー…」「つまり…揉んだってこｔ」
「やめなさい！！」
オレンジ髪の青年、坊主頭の青年、山口、黒髪に少しの金髪の青年、灰色髪の青年とそれぞれが思い思いに言葉を漏らす。
Aは真っ赤になった顔を両手で隠し
「みないでください」
と呟いた
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←ジャージじゃなくてカノジョ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
