類友じゃなくて動揺 ページ33
「先輩達はパパ活、最後の一人の先輩は彼氏に依存してて…共通点は黒尾先輩に揺らいでいるというか黒尾先輩を好きなところですね。
まさか半分以上がパパ活してるとは思いませんでしたけど。あは。類友ですかね?」
くすくすと笑うA。
そんな彼女をみて白井は疑問を口にした。
「ねぇ。どうしてここまでしてくれるの?」
その言葉にAは少し肩を揺らしたが
軽く微笑むと
「恥ずかしいから内緒です。」
と可愛らしい声で言い放った。
その姿に思わず見惚れた白井は
「そっかぁ…」
としか返せなかった。
「着きましたね。」
3年5組の前で微笑むA。
「うん。あのねっ、」
白井は何かを言おうとしたが阻止されてしまった。
「椿いいぃぃ!ごめんなぁぁ!」
白井にまるで闘牛のような勢いでタックル…ハグをした黒尾によって。
衝撃が強かったのか白井は黒尾の腕の中で固まってしまった。
「もう少しで5時間目なので帰ります。黒尾先輩、
黒尾に声をかけ白井にひらひらと手を振るとAは踵を返して楽しそうに歩いていった。
自身のクラス前まで来たAが扉を開けると
視線が一気に集まった。
「え、こわいです。」
Aは何故視線を集めているのか理解できず少し狼狽える。教室中が静まりかえり、しばらくして一人の女子が口を開いた。
「どこ行ってたのぉぉ〜!」
その女子に続いて他の女子も心配そうな声をあげる。
「先輩に会いに行っていただけですよ。」
Aは少し困ったように笑った。
帰り道、孤爪と二人で歩いていたAは
「そういえば」
と思い出したかのように話しだした。
「明日から合宿じゃないですか。楽しみですね。」
微笑むAから目を背け言葉を濁す孤爪。
「そう?俺は別に…あ。Aと、えっと…白井、さんは俺達とは別の場所に泊まるって聞いた。」
なんとか会話を続かせようと咄嗟に話題を振った。
「そうなんです。だから毎回現地集合になります。正直面倒です。」
眉間にしわを寄せ不服そうなAに孤爪は軽く微笑む。
「そんなに一緒の場所に泊まりたかった?」
その言葉にAは顔を真っ赤に染め
「えっ!ち、ちがいます!そうじゃなくて、えっと一緒のところに泊まりたくないわけじゃないですけどその、そういうあれじゃなくてそのほうが楽しいのにって思っただけで!」
とあからさまに動揺した。
孤爪は嬉しそうに
「わかってるよ。」
とだけ返した。
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです!更新待ってます!頑張ってください! (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろまじ | 作成日時:2019年6月30日 22時