おあいこじゃなくていたずらっ子 ページ27
顔を赤くしたまま夜久の方へ向き直るA。
「おあいこ…」
「じゃない。」
希望を見つけたかのように放たれた言葉は
夜久によってすぐに
仕方なく白井に向き直り
「いじわるしてごめんなさい。」
Aは頭を下げるとそのまま
「今日は一人で帰ります。先輩は絶対に黒尾先輩に送ってもらって下さい。」
と言い放った。
白井が声をかけようとすると途端に顔を上げ
「お二人ともさようなら！」
とだけ残し帰路を走っていった。
残された二人。夜久は白井に
「話あるから俺も帰り着いてって良いかな？」
「あ、うん。」
その確認だけすると急いで着替えに向かった。
しばらくして黒尾，孤爪，夜久の三人が白井のもとへ集まり結局4人で帰ることになった。
帰路で夜久は少し気まずそうに口を開く。
「あー。白井さん。さっきのAなんだけどさ。研磨や黒尾は知ってるかもしれないけどあいつ白井さんのこと大好きなんだよ。」
夜久の言葉に誰よりも驚いたような表情をしたのは黒尾だった。
当の白井は嬉しそうに笑みを浮かべている。
「あれ。あんまり驚かないんだ？」
少し不思議そうな夜久に未だ笑顔の彼女は
「びっくりしたけど、なんて言うかAちゃんの可愛さにときめいちゃった。」
と答えた。
夜久は嬉しそうに微笑むと
「えっと、それで普段から嬉しかったこととか話してくれてたんだけどさ白井さんに黒尾とのこと疑われるのが悲しいってずっと言ってたんだよ。」
と続けた。
「そうなんだ。じゃあ疑いすぎちゃったからさっき怒ってイタズラしたのかな？走って逃げちゃったのは何でだろ。」
悩む白井に対し孤爪がゲーム機を見ながら
口を開いた。
「怒った…んじゃなくて、普通に悪戯したい気分のときに、疑われたから…たぶん。
…でも、大好きなのは、ホントだし…それがバレたのが恥ずかしくて、だと思う。」
その言葉に思わず口を開く黒尾
「え、性格わるっ」
そんな黒尾に誰よりも早く
言葉を投げかけたのは
「知ってまぁす。」
話題の中心であるAだった。
「あれっ」
「ぃえっ？！」
「帰ったんじゃなかったの？」
驚いて声をあげる夜久，黒尾，白井。
「帰ってる途中で孤爪君からラブコールいただいたので少し遠回りして皆さんの後ろに周って来ちゃいました。」
携帯を見せながら
いたずらっ子のように笑うAに対し
「ラブコールじゃない。」
孤爪は眉間にしわを寄せた。
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
