最後の晩餐じゃなくて恐怖 ページ22
順調に授業が進み
クラスの女子が待ちわびていた昼休憩。
「Aちゃん！お昼食べよう！！」
「Aさん！！私とも食べよう！」
我先にとお弁当箱をAの机まで
持って来る女子達。
その中に一人、本来いるはずのない人が混ざっていた。
「Aちゃん！私も一緒していいかな？」
「わぁ。白井先輩。大歓迎ですよー。
ね、皆さん。」
Aが可愛らしく笑いかけると
「はぁい♡」
と女子全員が声を揃えた。
あまりにも迫力があった為か
白井は目を丸くして驚いていた。
やがて慣れた手つきで女子達が
複数の机を合わせて並べ始める。
全てを並べ終えた後に
「今日は先輩がいらっしゃるので
先輩はココ固定で私達だけ一周ね〜。」
と一人の女生徒が話すと
全員がまるで元から席が決まっていたかのように
スムーズに座り始め中央にAが座ると見事に
「最後の晩餐」さながらの状態になった。
これだけでも圧巻なものだが食事が始まるとさらに腰を抜かしてしまうようなことが相次いだ。
まず、全員が口々に話したいことを
Aに向けて話し続ける。
全員が話し終えたところで
「今日聞き取れなかったのだーれ！」
女子達が声を揃えてAに尋ねる。
「そうですね。…伊藤さんと鈴木さんと宮本さんですかね。」
名指しされた三人は何故かとても喜んでいる。
白井はとても理解が追いつかないので隣に座っていた女生徒に尋ねた。
「何であの子達話を聞き取ってもらえなかったのに喜んでるの？」
「え？何でって、当たり前じゃないですか？
話を聞き取ってもらえなかったらAちゃんが」
言いかけたところで女生徒は息を止めた。
不思議に思い白井が女生徒の視線の先を見てみると
「伊藤さん、ごめんなさい。」
「鈴木さん、ごめんなさい。」
「宮本さん、ごめんなさい。」
「明日は貴女達を優先させていただきますね。」
Aは一人一人の手を握りに行って謝っている。
謝られている三人はとても嬉しそうな表情で
「ありがとうございます♡」
と返すのみだ。
Aが三人に謝り終えた瞬間
先程の女生徒が息を吐き話す。
「ご覧の通りAちゃんが席まで謝りに来てくれます。」
うっとりとして話す女生徒に白井は恐怖を憶えた。
と、同時に先日黒尾の言っていた「あれ」とはこのことだったのかと、どこか納得した。
「ねぇ」
再び隣に座っている女生徒に話しかける白井。
「はい！」
「どうしてAちゃんは
こんなに女の子達から人気なの？」
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
