何じゃなくて被害報告 ページ3
「まずですね、好きなところに座ってください。それからお互いに話し合いましょう？」
可愛らしい少女は部室に入るなり鍵をかけ笑顔で美しい少女へ語りかけたが美しい少女はこの後自分に起きることに対しての恐怖で何も聞こえていないようだ。
「あぁ。仕方ありませんね。最初は皆さんそんなです。だいじょうぶ。痛いことなんてしないですよ。怖いこともないです。お約束できますよ。」
可愛らしい少女はカタカタと震え棒立ちの状態になっている美しい少女の両手を
そっと包み込むように握り、優しく微笑んだ。
「わ、わかってるわよ。座ればいいんでしょ！」
恐怖心が薄れたのだろう。美しい少女は可愛らしい少女の手を振り払いその場に座り込んだ。
「お話が早くて助かります。では始めさせていただきますねー。まずですね、先輩がしたのは先程言いましたカッターキャーです。」
笑顔で「カッターさん用」と書かれた冊子を美しい少女に手渡す可愛らしい少女。
微笑んではいるが、その目に光は無い。
「何よこれ。」
「とりあえず開いていただけますか？」
美しい少女が素直に冊子を開いてみればそこには
【自ら命を絶った人数：中高生女子】
と丁寧に書かれていた。それだけでは無く
そうなった原因や地面に残った血痕の写真まで
しっかりと印刷されていた。
ページを進んでいくにつれ、写真はより詳しいものになってくる。命を絶つことに失敗した人の写真や
いじめなどの被害にあった人の日記の写真とより現実的なものが次々目に飛び込んでくる。
「なに、これ」
美しい少女は今にもあふれ出しそうな涙を
必死に拭い冊子を閉じようとした。
しかしそう簡単に閉じれるはずがなかった。
「何って、先輩が
命を絶ってない方のお怪我のお写真も撮らせていただいたりしたので特別なんですよー。
あ、実際にカッターキャーの被害者のお写真は
26〜29に載ってるんですよー。」
とても楽しそうに話しながら美しい少女の手を握り
無理やりページをめくらせる。
「やめて！」
美しい少女の静止を聞かず可愛らしい少女はページをめくらせ続ける。
「カッターキャーの被害者さんは私が接触した中では一応二人なんですけど一人目の方の傷がですね
あ、ほらこれです。凄いですよねー
いじめに耐え続けた結果調理実習で利き腕の大火傷ですよ。」
「やめて、」
その言葉に対し可愛らしい少女は微笑んだ。
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
