寝坊じゃなくて女の子 ページ17
「研磨。たまに思うんだけどマネちゃん怖くね？あの子に弱み握られてるとか考えただけでゾッとするんだけど。」
顔は笑っているものの、孤爪の肩に手を置き
カタカタと震えている黒尾を孤爪は
「暑いからヤメテ。」
と冷めた目であしらった。
黒尾がショックを受けて固まっているなか
準備は着々と進んでいき
部員の大半が集まってきていた。
「黒尾先輩。そろそろいいですかね。」
いつの間にかケロリとしていた黒尾に
Aが
黒尾は体育館にいる部員を軽く見渡して
「んんー？」
と首を傾げると
「海ー？今日夜久とリエーフは？」
少し遠くにいる海に大きめの声で話しかけた。
「朝通学路で見かけたけど、来て…ないな？」
「寝坊ですかね？」
海に続いて芝山も発言する。
「誰か連絡もらってるやついない？」
黒尾がそう言い切る前に体育館の扉から
夜久が息を切らしながら入ってきた。
「わっ、悪い！！遅れた！」
とだけ言うと夜久は辺りを見回し
Aと犬岡を見つけると目の前まで走っていき
「説明後でするからちょっと来てほしい。」
と言って二人の返事も聞かずに二人の手を取り
体育館を出ていってしまった。
「げ、ゲリラ豪雨…」
山本は驚きながらもその場にいた全員の
思考を代弁した。
夜久に手引かれながらAは口を開いた。
「夜久先輩。どこへ向かっているんですか？」
「あ、そっか！まだ説明してなかったな。
ここ曲がったらいるんだ。」
夜久はそう言って二人の手を離し
曲がり角を指差した。
Aと犬岡は頭に「？」を浮かべながら
その角を曲がった。
そこにいたのは
「あぁぁっ！えっと、こ、こわくないよー！」
「こわいぃぃ！」
リエーフの足元で泣いている小さな女の子と
今にも泣きそうな顔でその小さな女の子を
見下ろしている状態のリエーフだった。
「わぁ。髪の毛が長くてくるくるですね。」
「かわいー！」
それを見た二人は小さな女の子が泣いているというのに呑気に小さな女の子の容姿を褒めている。
「あー。えっとな、朝リエーフと会って話しながら学校向かってたらこの子がいてさ。
泣きっぱなしで名前も聞けないんだ。この状態だと交番にも連れていけなくて、だからリエーフに少し見てもらっておいて二人を呼びに行ったんだよ。
二人とも子供好きそうだし泣き止んでもらう方法知らないか？」
二人の前で困ったように夜久が説明する。
二人は顔を見合わせてお互いに頷くと
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
