夜じゃなくて翌日 ページ14
『はい。もしもし!』
元気よく電話に出る声。
「あ、山口くんこんばんは。先程は急に通話を切ってしまってごめんなさい。先程のお話の続きなんですが…その、月島蛍君もバレー部に入部したんですよね?」
最初は
山口と呼ばれていた青年はそれを気にせず答える。
『そうですよ!』
「では、先程山口君が言っていた
山口から
少し嬉しそうに質問を投げかけたA。
『はい。参加します!会えるのが楽しみですね!』
その言葉にAはつい笑い声を
「あは。そうですね。はやくお二人に会いたいです。私の用件はこれだけです。ではまた来週に。
おやすみなさい。」
嬉しそうに微笑みながら通話を切ろうとする
Aの手を山口の声が制止した。
『あのっ!ツッキーも先輩に会いたがってましたよ。それだけ伝えておきますおやすみなさい!』
《pi》
Aが言葉を返す前に
彼によって電話は切られてしまった。
Aは相当驚いたのだろう。電話をかけ直すこともなく顔を赤らめたまま数分思考を停止させていた。
「…はい?」
やっと気がついたAは
先程の山口の言葉を思い返す。
『ツッキーも先輩に会いたがってましたよ。』
その言葉はAの頭から離れないようだ。
「…あは。」
Aは何かを考えてから照れたように笑うと
ベッドに入りそのまま眠ってしまった。
翌日
《pi‐pipi‐pi‐pipipi》
5:30に大きく鳴り響くアラームを
バシバシと叩き何度も止めようとする。
やっと手がボタンに当たったのだろう。
しっかりとアラームが止まったのを確認した後
満足気に二度寝をするA。
その10分後
《Bang》
たった一回だがつい飛び起きてしまうような
なんともリアルな銃声がAの耳元にあった
この音を設定したであろう本人は
ビクッと大きく肩を跳ねて目を開けた。
「…うわぁ。」
ベッドの上で座り端末を持つと怪訝そうな顔で
端末を見るA。
彼女のロック画面には明るい色で短髪の青年と
ソバカスがありニコニコと人懐っこい笑顔の青年、
そして5:46という表示があった。
Aはその文字を見るなり
慌てて服を着替えだした。
568人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです!更新待ってます!頑張ってください! (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろまじ | 作成日時:2019年6月30日 22時