３３二年目のホグワーツ ページ33
「キャー！！！」
ホグワーツ特急の通路に、甲高い叫び声が響いた。
Aの鼻のてっぺんに、ねちょねちょした芋虫のおもちゃが張り付いていたのだ。
「はっはっは。イタズラ大成功！」
フレッドとジョージが嬉々として叫んだ。
「あれ？おーい、A！どうしたんだよ？」
フレッドは、目を閉じて動かなくなったAをゆすった。
「もしかして、気を失ってる？」
「やっと起きたか」
数分後、Aが起きてから聞いた一言目はジョージのものだった。
「んー？」
Aは、目をぱちぱちさせた。
フレッドの膝上に自分の頭がのっていることに気づくと、すぐに起き上がった。
「何するの？！」
Aは、コンパートメントにいるウィーズリーの双子とリー・ジョーダンに叫んだ。
「すまないよ。あんなに驚くとは思ってなくて」
ジョージが謝った。
「信じられない。私が虫嫌いだってこと知ってたくせに！」
Aは、顔を真っ赤にしてコンパートメントを出ていった。
虫が好きでは無いとは聞いていたが、まさか気絶するほどだとはフレッドもジョージも思いもしなかった。
しかし、普段クールな彼女が新しく見せた可愛らしい一面に、フレッドとリー、特にジョージは少し嬉しくなった。
怒ったAは、アリシアのいるコンパートメントを探していた。
「A！」
通路で名前を呼ばれ振り返ると、そこには、目にかかるほどの栗毛を短く切ったオリバー・ウッドの姿があった。
「どうしたの、その髪」
「切ったんだ、どうかな。母さんは良いって言うんだけど、自分じゃそうは思えない」
オリバーは恥ずかしそうにしながら、自分の2センチほどの髪をいじった。
「悪くないと思うわ。むしろ似合ってると思う、すごく」
似合ってないと言われることを覚悟していたオリバーは、予想よりも遥かに良い感触に驚いた。
「Aも箒買ったのね！」
アリシアは、Aの担いでいた箒を見て、嬉しそうに自分の箒も取り出した。
アリシアも、Aがチームに入るならと(入るとは言っていなかったが)競技用の箒を購入していたのだ。
コンパートメントは、クィディッチとアリシアの持ってきたマグルの本のことで盛り上がった。
そしてホグワーツ特急を降りると、ひとりでに動く馬車に乗せられ、ホグワーツへと動き出した。
Aは馬車に揺られながら、チラチラとどこかから視線を感じていた。
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ニコラス(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！励みになります。これからも妄想空想を書き並べます！ (4月2日 23時) (
レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いつも楽しんで読んでいます。物語の続きが楽しみで仕方ないです。 (3月30日 19時) (レス) @page28 id: cada4a4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス(プロフ) - あやなみ。さんありがとうございます😊 (3月10日 19時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです。ハリポタ大好きです！これからも更新応援してます！あのもしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調に気をつけて頑張ってください！返事待ってます。ニコラスさん💝 (3月10日 18時) (レス) @page2 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコラス | 作成日時：2024年3月9日 19時
