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「足音を立てないで、母親に見つかる」
Aは暖炉の煤を軽く払って、オリバーの言う通りに歩いた。
「ナル？帰ってきてたの？ただいまも言わないで！」
背の高い、ブルネットの女性だった。ナルと言うのは、おそらくオリバーの愛称である。
「あら綺麗な子。ガールフレンド？」
「やめてくれ、母さん。人助けだよ。この子が、生き別れた母親がこの近くにいるから探したいって。僕はここに連れてきただけさ。彼女もすぐ出て行く」
オリバーは達者に話した。
「ありがとうオリバー。じゃあ、これで失礼するわ」
Aはオリバーのシャツを脱ぎ捨て、足早に去ろうとした。
「待って。今から探したら日が暮れちゃうでしょ？今日はここに泊まっていきなさいな」
オリバーのお母さんが提案した。
「父さんは？」
オリバーが、夕食の席で母親であるフランシスに訊いた。
「ああ、まだアトリエに篭ってるわ。なんだか悩んでるみたいでね」
「アトリエ？」
Aが訊いた。
「ダグラス・ウッドって聞いたことある？ないよな。父さんは、画家なんだ。無名のね。」
「ナル！」
フランシスが、オリバーを小突いた。
フランシスは、前にオリバーが言っていたように元クィディッチ選手で、現役時代はプロチームであるホリヘッド・ハーピーズでプレイしていたと語った。
そして、今は魔法省のイギリス・アイルランド・クィディッチ連盟本部で働いているという。
Aは、 そのことに大変興味を持ったが、結局その日は長旅の疲れもあり、客室にいくやいなやどっぷりと眠りについてしまった。
Aは、珍しく朝早くに目が覚めた。それは、美しく響くオルガンの音によるものだった。
「お上手」
Aは、オリバーの奏でた美しい音色に拍手した。
「楽器をするなんて意外だわ」
「父さんの影響で芸術ごとは好きでね。無論、僕はクィディッチも芸術だと思ってる」
オリバーらしいなとAは思った。
「君のお母さん探し、手伝うよ」
２人は服を着替え、外に出る準備をした。
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ニコラス(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！励みになります。これからも妄想空想を書き並べます！ (4月2日 23時) (
レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いつも楽しんで読んでいます。物語の続きが楽しみで仕方ないです。 (3月30日 19時) (レス) @page28 id: cada4a4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス(プロフ) - あやなみ。さんありがとうございます😊 (3月10日 19時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです。ハリポタ大好きです！これからも更新応援してます！あのもしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調に気をつけて頑張ってください！返事待ってます。ニコラスさん💝 (3月10日 18時) (レス) @page2 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコラス | 作成日時：2024年3月9日 19時
