２５勝利の女神 ページ25
Aとウッドが空で語り合った日から３ヶ月が経っていたが、その間２人は一度も話すことは無かった。
新学期が始まってすぐ、ウッドがAに挨拶をしたのだが、Aは知らんぷりをしてしまった。
モンタギューとの一件の後だったため、なにもかもにイライラしていたことも理由の一つであったし、同じ寮と言うだけで、２人を繋ぎ止めるものも特に無かったのである。
しかし、２月の終わりの真夜中２時、談話室で本を読むAの前に、ウッドは突然現れた。
「何読んでるんだい？それ」
「キャッ」
びっくりして本を落としたAを見て、ウッドは
「悪かったよ」
とイタズラっぽく微笑んだ。
「これは、マグルの読み物。友達から貰ったの。なかなか面白くてね。あなたは？」
ウッドは、友達に貰ったと言う本を、大事そうに抱きしめるAが少し愛おしくなった。
「なかなか眠れないんだ。明日は、ハッフルパフとの対戦だから…」
ウッドは、拳を握りしめて言った。
「それって緊張？それとも興奮？」
Aは本を置き、ウッドに訊いた。
「両方だ」
ウッドは即答した。
Aは、ウッドに手を貸すように言った。
「明日、勝てるようにって念を送る。頑張ってね、オリバー」
Aは、ウッドの手を握りしめながら言った。
オリバーと名前で呼んだのは、初めてであった。
「ああ、明日は絶対に勝つ。見てろよ？」
オリバーは、強腰の態度で言った。
「見てますとも」
Aは、微笑んで言った。
「ーそれより、あの日から僕ら、一度も喋ってなかったよね」
「そうね。もしかして、私ともっと話したかった？」
Aは、冗談っぽく言った。
「話したかったに決まってるさ。僕は君にずっと…」
オリバーはAの冗談を本気に捉えて言った。
言いかけた言葉がなんだったのかは、Aは当分知る由もなかった。
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ニコラス(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！励みになります。これからも妄想空想を書き並べます！ (4月2日 23時) (
レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いつも楽しんで読んでいます。物語の続きが楽しみで仕方ないです。 (3月30日 19時) (レス) @page28 id: cada4a4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス(プロフ) - あやなみ。さんありがとうございます😊 (3月10日 19時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです。ハリポタ大好きです！これからも更新応援してます！あのもしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調に気をつけて頑張ってください！返事待ってます。ニコラスさん💝 (3月10日 18時) (レス) @page2 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコラス | 作成日時：2024年3月9日 19時
