２０ヴァルブルガ・ブラック ページ20
「ですから、今からでも組分けをやり直しなさいと申しているのです！！」
校長室に、Aの祖母、ヴァルブルガ・ブラックの怒号が響いた。
「ミセス・ブラック、それは出来かねん。前例のないことじゃ。なぜこの子がグリフィンドールに組分けされたかわかるかね？それは、この子がスリザリンではなく、グリフィンドールにふさわしいということ以外にないのじゃ」
ダンブルドアは、落ち着いた声音でヴァルブルガをいなした。
「ああ、ピアー、なぜなの？」
ヴァルブルガは、マクゴナガルに連れられたAを見て言った。
「あなたは、レギュラスに似ている…。聡明で落ち着きがあって。きっと帽子が間違えたのよね？そうなのよね？」
ヴァルブルガは、Aににじり寄って言った。
「違うわ。お婆さま。帽子は正しかったのよ。帽子は、私がグリフィンドールに入りたいという気持ちを汲みとって…」
「だまらっしゃい！！！あなたもシリウスのようにグリフィンドールに入ったりして、ワタシに盾つくのね？」
ヴァルブルガがAを怒鳴りつけて話を続けた。
「シリウスが家を出ていったと思えば、夫も愛息子も死んでしまった！レギュラスがあの売女と作ったお前だけが、ワタシに残された唯一の光だったのよ？今まで一度だって、あなたを責めたことは無かったわ。お前は育ててもらった恩を忘れて、心の底ではワタシをバカにするのね？！」
ヴァルブルガが正気でないことを、Aはようやく理解した。
「ミセス・ブラック…。これ以上その戯言を続けると、こちらとしても処置を取らなければなりません」
マクゴナガル先生の発言に、ヴァルブルガはマクゴナガルを強く睨みつけた。
「今、スリザリンにいけないのでしたら、ホグワーツを辞めさせたって…」
「いいわよ！」
Aは、ヴァルブルガの言葉を遮って言った。
「私、スリザリンにだって、純血至上主義にだってこれっぽっちも興味ない。自分に嘘を付くくらいなら、ホグワーツを辞めたって構わないわ！」
Aは、そのまま校長室を飛び出した。
Aがヴァルブルガに反抗したのは、この日が初めてであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニコラス(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！励みになります。これからも妄想空想を書き並べます！ (4月2日 23時) (
レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いつも楽しんで読んでいます。物語の続きが楽しみで仕方ないです。 (3月30日 19時) (レス) @page28 id: cada4a4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス(プロフ) - あやなみ。さんありがとうございます😊 (3月10日 19時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです。ハリポタ大好きです！これからも更新応援してます！あのもしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調に気をつけて頑張ってください！返事待ってます。ニコラスさん💝 (3月10日 18時) (レス) @page2 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニコラス | 作成日時：2024年3月9日 19時
