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「うはは、赤くなっとる」
「お風呂があったかいからだもん」
「まあそれもそうやな？笑」
それから2人でまた他愛もない話をして、
藍のそろそろ出よか、の声で露天風呂から上がった。
「これ帰るまで入り放題なんやばない？」
「わたしあと5回は入りたい〜」
「入りすぎやろ笑」
下着を穿いた藍に頭をタオルでぐしゃぐしゃ、と拭かれて。
「ん〜〜〜〜」
「眠なってるやろ」
「なってないー」
「起きな藍くんの浴衣見られへんよ」
「やだ、みる」
用意されていた浴衣に袖を通すと、我ながら似合っていて少しうれしい。
「らん、みてー、」
後ろを振り向くと同じく浴衣を着終わった藍がいて、
旅館の浴衣なのでそんなに大層なものでもないけれど、
これ、藍のために作られたの？なんて錯覚を起こすくらい。
キラキラキラキラ〜ンって効果音が聞こえてきそうなくらい。
「……かっこい……」
「ん？笑
うおー！Aちゃんむっちゃかわいい」
「…ほんと？」
「うん、え、どうしたん笑」
「なんでもない」
「え〜？」
ずんずん近づいてくる藍。
浴衣のせいでいつにも増してすごくかっこいい。
「どうしたん？」
ほっぺたをむぎゅ、と両手で挟まれて藍と目が合う。
「…りゃんくんが、かっこいいでしゅ、」
「ん〜？」
「だきゃら、りゃんが、かっきょい、、んむっ」
ほっぺたを挟まれたまま唇を奪われる。
「…らん、すぐ、ちゅーする」
「かわいいんやもん」
ほんで？おれがかっこいいって？
ニヤニヤしながら言ってくる。
「もう言わない」
脱衣所を出ようとすると後ろからぎゅっと抱きしめられる。
「もっかい言うて？」
耳元で囁く。
「…っらん、くすぐったい」
「くすぐったい？」
「っ、！手を入れるな！」
「え〜いけると思ったのに〜」
「ばーか！」
もう当分、言ってやんない！
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作者名：海松 | 作成日時：2024年1月21日 1時
