【五条悟】私の人生リセット！いや何か混ざってません？【第４部】

絶望へと落とされる ページ4

ピロンという音と共にスマホの画面に表示されたのは悠仁からのラインだった。

悠仁姉ちゃん、いつ帰ってくんの?
Aまだ少し掛かると思うけど何で?
悠仁久々に姉ちゃんの飯食べたいと思って。
Aじゃあ、帰ってきたら何か作ってあげるよ、何が良い?
悠仁角煮!角煮が食べたい!
A時間掛かるものチョイスしたわね……良いよ、そっちに戻ったら次の日休みだから。

何とも言えないキャラが喜んでいるスタンプが表示される。
私はクスッと笑い、この後の授業に向かった。

ーーーーーー


悠仁side

姉ちゃんからの返事を見て思わず声に出して喜んだ。
俺の声に反応した伏黒と釘崎がスマホを覗き込んできた。

「アンタ何喜んでんの？」
「ん？先生とラインしてたのか？」
「うん、姉ちゃんの飯が食いたいって言ったら作ってくれるっつーから思わず…。」
「何作ってもらうわけ？」
「角煮！姉ちゃんの作る角煮はマジで美味いんだよ。」

そう教えれば釘崎も食い付いてきた。

「私も食べたい。」
「伏黒も一緒に食べようぜ！」
「俺達も一緒だと先生の負担にならないか？」
「大丈夫大丈夫。姉ちゃん大量に作ると思うから。」
「いや、お前が決めるなよ。A先生が良いって言ったならな。」

多分、聞かなくても姉ちゃんなら伏黒や釘崎の分も含めて作りそうだ。
俺は何となく分かってたから伏黒にも聞いたんだけどな。

「あ、やっぱり五条先生も誘った方がいい感じ？」
「ウザいから誘わんでいい。」
「誘わなくても来そうだけどな……。」
「「あぁ……確かに……。」」
「虎杖君、伏黒君、釘崎さん緊急の任務です。」

伊地知さんに呼ばれて俺達は高専から出る。
車内で伏黒達と姉ちゃんが帰ってきたらどうするかと話し合った。

「出張して疲れてんだからまずは労るべきでしょ。」
「先生って甘いモンとか好きか？」
「姉ちゃん甘過ぎるのは多分苦手、あんま食べてるの見た事ないし。」
「なら五条の金でどっか食いに行けば良いのよ！」
「「賛成。」」

帰ってきて俺達が出迎えたら姉ちゃんは嬉しそうに笑うんだろうな。
姉ちゃんの笑顔が俺は好きだ。


記録ー2018年7月
西東京市英集少年院運動場上空

特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認。
緊急事態の為、高専１年生３名が派遣され

ー内１名死亡

プツッ

『……悠仁から貰ったストラップが……切れた…』

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