違和感 ページ24
NOside
ある夜の事だった。
『北海道？』
「うん、一緒に行く？」
突然、五条が北海道に行くと言い出したのだ。
共に来るかと問われたAはポカンとした。
『い、一緒にって……旅行じゃないよね？』
「旅行感覚で良いと思うよ。」
『いやいや良くないでしょ？！』
「どうせ七海の出張に着いてくだけなんだし、Aは呪術師じゃないんだから気にしなくて大丈夫だって。」
七海建人、五条の後輩であり１級呪術師。
生真面目な彼が嫌な顔をするのが安易に想像出来た。
『……七海君の出張なら尚更、私は一緒に行かない。』
「えー！」
『悟だけならまだしも、私まで一緒に行って七海君が不利になる状況になったら嫌だもの。』
「僕がいるんだからそんな事にならないって。」
『それでも私は一緒に行かない。』
頑なに拒否をするAに五条は何かあったのかと勘繰る。
自宅にいる為、目隠しもサングラスも着けていない五条の蒼い瞳がジッと自分を見つめてくるのでAは頬を赤らめた。
『な、何……？』
「顔赤いけど大丈夫？熱でもある？？」
『だ、大丈夫だから……！』
「ホントに？」
至近距離まで詰め寄られ更に顔を赤くするAを五条はニヤニヤしながら見ていた。
『近い！もっと離れて！！』
「もしかして僕に見つめられて照れちゃった？」
『違っ…！』
「初めて会った時も僕の眼に見惚れてたもんねー。」
『そ、れは………そうだけど……』
「否定しないんだ？」
からかう様な言い方にムッとしたAは顔を横に背けた。
『そんな綺麗な眼見た事なかったんだから仕方ないじゃない。』
「んじゃ、もっと近くで見て良いよ。」
五条はAの頬に手を充てて自分の方に向かせる。
その距離はほぼゼロに近いほどだ。
「Aの視線を独占出来るなら六眼で良かったって思える。」
『……そういう恥ずかしい事よく言えるね。』
「本音だからね。」
クスクスと笑って軽くAを抱き締め、頭頂部に頬をくっつけた。
「まぁ、危ない事にはならないと思うけど万が一を考えたら待っててもらった方が良いんだろうね。」
『……悟。』
「僕が守るつもりではあるけど、危険に晒したくないし。」
『……私も呪術師だったら良かったのにね。』
「優しすぎるお前には向かないよ。だから呪術師じゃなくて良かったんだよ、傷付かないで済むんだから。」
身体も傷付くだろうが、優しい彼女は心を傷付けやすいと五条は思っていた。
だからこそ非術師で良かったとも。
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プスメラウィッチ - みゅうさん夢主ちゃんは術式はありますか？できれば夢主ちゃんも禪院家の相伝術式に持って欲しいです。お願い出来ますか？続き頑張ってください。 (2022年3月15日 9時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。お願い出来ますか？後五条悟と夢主ちゃんは幸せして欲しいです。ハッピーエンドですか？ (2021年11月10日 8時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 通読人Zさん» 一気読みして下さりありがとうございます！更新速度は遅めですが、頑張ります！ (2021年9月9日 20時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
通読人Z(プロフ) - 久々にここまでの長編を一気読みしました！朝だったはずなのにもうお昼…これからも素敵な作品楽しみにしてます！！ (2021年9月9日 11時) (レス) id: 484ee080f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - アリスさん» アリス様ありがとうございます！そう言って頂けるなんて……！嬉しくてニヤついてしまいます(*´∀｀*) (2021年9月6日 1時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年8月17日 1時
